真実の牌 | |
ここでお教えするのは、「真実の牌」です。 | |
嘘をつけない牌、とも表現できますね。 | |
??? …ってことは、普段、牌は嘘をつくの? どういうことだろう。 |
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このような場合を考えてみましょう。 | |
ツモ |
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は、別に必要ないね。そのまま捨てちゃえ。 | |
はい。は捨てても構わないと思いますが、 今ツモってきたは捨てません。 手の中にあったを捨てます。 |
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へ?手の中にあった? どっちも同じじゃないの? |
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私が捨てますので、そちらから見ていて下さいね。 | |
↓ |
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手の中からが出てきた。 その辺で面子を作っているのかも。 からを捨てたとすると、 は危なくなるかも知れない。 私がポツンと持ってる、先に捨てておこうかな…。 |
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と、まあ、そのように、 敵が余計な勘繰りをしてくれたら、しめたものです。 この術、「空切り」と呼びます。 |
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単なるムダヅモも、手の中から出すことで、 敵に迷いを与えることが出来るのですね。 |
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ははあ、それで、「牌が嘘をつく」ってことなのか。 どうせツモ切りなら、「手が進んだ」って勘違いさせるのも 悪くないね。 |
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しかしながら、どうしても嘘のつけない捨牌があります。 どんな捨牌だと思いますか? |
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なんだろうね。 立直後の打牌?・・・嘘をつく必要がないか。 第1打牌?・・・いや、違うなあ。 |
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それは、「アガリに向かう喰い仕掛けでの打牌」です。 | |
喰い仕掛け後の打牌は、その人にとって、 「本当に大切にしていた」牌なのです。 |
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なるほど。確かに、そうかも。 でも、それ、どうやって応用したらいいの? |
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一例を申し上げましょう。 対面にいる敵が、このように攻めてきました。 |
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ドラ |
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むっ。チーしてを捨てたところだね。 どうみても混一色。索子や字牌はあぶない! |
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確かにその通りです。 しかし、私は、索子待ちはないと予想します。 怖いのは、筒子です。 |
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えー!なんで? どうみても混一色じゃん! 索子や字牌待ちに決まってるよ! |
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注目して頂きたいのが、 をチーしてが出てきたという事実です。 |
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るなちゃんなら、混一色を目指すのに、 いつまでもを大切にとっておきますか? |
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とっておかないよ。友達の多い牌だから、 誰かに振り込んだりしちゃうかも…って、 そうか!対面の敵にとって、 は大切な牌だったんだ。 ってことは、混一色はまずあり得ない! |
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そうですよね。 残り4枚の手牌は、最低でもドラが2つある形と 推測すると良いでしょう。 からの捨て、あるいは からの捨て。 最悪、ドラが暗刻かも知れませんよ。 からの捨てなども、 十分に考えられるのです。 いずれにしても、筒子は捨てられなそうですね。 |
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『真実の牌』の輝きを見過ごさなければ、 敵の狙いを、看破できます。 喰い仕掛けを行った敵の捨牌は、 見逃さないようにして下さい…。 |
雑談【真実の母】 | |
この「真実の牌」ってタイトルは、ぐっとくるものがあるね。 なんか「真実の母」みたいじゃん。 |
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真実の母…? るなちゃんの世界の、伝説か何かですか? |
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私も興味があります。 | |
あのね、昔、大岡越…まあいいや。 人の罪を裁くことが、すごく上手な人がいたの。 |
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そのような人がいないと、人間は管理できないのですね。 なかなか厄介です。 |
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でね、ある日、その人の所に、 ひとりの子どもと、ふたりの母親が来たの。 |
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えっ。母親がふたり…おかしいですね。 どちらかが偽物なんですか? |
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そうなの。どっちかが偽物なんだけど、 2人とも、自分が母親だって言って聞かないんだよね。 顔もどことなく似ているし、 見た目じゃ判断できなかったんだよ。 さて、この裁き人、どうしたと思う? |
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植物ですと、枝を地面に刺すなどして、分身を作れますが… 人だとそうはいきませんね。 |
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人間の基本設計図たるDNAの鑑定をするのが確実でしょう。 | |
そんなことのできる時代じゃなかったんだよ。 その人、どうしたかと言うと、その2人の親に、 『子どもを自分の方に引き寄せた方が、この勝負の勝ち』 って言って、子どもを両側から引っ張らせたんだって。 |
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えええ。なんと野蛮な決め方でしょう。 そのようなことをしたら、子どもがちぎれてしまいます…。 |
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うん。子供もしばらくは我慢していたんだけど、 とうとう『痛い!』って叫んだんだよね。 で、それを聞いて、片方の母親が、手を離しちゃったの。 |
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勝負がついたのですね。驚いて手を放したのでしょうか? | |
そうではないと思います。 子どもが痛がっているのに、 平気で引っ張り続ける親などいない… そういうことでしょう。 |
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なるほど。ということは、手を先に離した方が、真実の母…。 しかし、勝負は、引っ張り合いとしたはずでは。 |
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「勝った方に子どもを渡す」とは、 一言も言ってない所がミソなんだよね。 この勝負は、最後まで手をつないでいた母親の勝ちだけど、 真実の母は、手を離した方なので、 今後はそちらの母親が子どもを育てなさい、と裁いたんだって。 |
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なるほど。人の心を操って…。 「真実の牌」も、人の心を読むための術です。 通ずるものがありますね。 他にも、そのようなお話、ありますか? |
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三方一両損とか、縛られ地蔵とか…。 まあ、おしゃべりは、このくらいにしておこうよ。 何かの機会に、教えてあげるね。 |
対戦成績の目安 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
しかし、人間達は、よく、このようなものを作りましたね。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
麻雀を賭け事の道具に使いさえしなければ…。 本当に残念です。 |
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あれっ、何してるの、ふたりして。 人間がどうしたって? |
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ああ、るなちゃん。 今、オンライン麻雀を、楽しんでいたのです。 |
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あ、そうなんだ。 いつ見ても、不思議な光景だね。 PCないのに、目を閉じるだけで、そんなこともできちゃうなんて。 |
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私共の世界を破壊し続けているのは、人間の悪しき欲望ということもあり、 るなちゃんに出会うまで、人間の世界に足を踏み込むことは、 どうしても、ためらわれました。 でも、るなちゃんにお会いし、少なからず、私共の世界を救おうとする方も おられることが分かり、私共も、少し、考え方を変えたのです。 |
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人間を理解してみる… そういう気持ちになったんです。ありがとう、るなちゃん。 |
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そう言ってくれたら、少しは気が楽だよ。 ごめんね、人間が麻雀を賭け事の道具にしたばっかりに、 妖精さんの世界、大変なことになっちゃって。 |
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まあまあ。深刻な話は、それくらいにしましょう。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今、アイカと見ていたのは、オンライン麻雀ではおなじみの、 「対戦成績」です。 |
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あ、対戦成績ね。 私は、ぶっちゃけ、見ても意味が分からないから、 視界の隅でチラ見する程度だけど。 なに?対戦成績って、そんなに面白いの? |
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あらら…それは少々勿体ないですね。 るなちゃんもオンライン麻雀を楽しんでいるのならば、 「対戦成績」の見方を覚えて、現在の自分の実力の目安として下さい。 |
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え!あの意味不明な数字って、実力を表してるの? ちっとも知らなかったよ。 対戦結果の履歴を延々と積み上げてるだけじゃなかったんだ。 |
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但し、あくまでも「目安」として考えて下さい。 便利なデータではありますが、所詮、他人との比較から生まれた数字。 るなちゃん自身の価値を絶対的に示すデータではないのです。 |
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?どういうことかな。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
るなちゃんのお友達に、いろいろな背の高さの人がいるでしょう。 そのうちの誰かと比べた時、るなちゃんの方が背が高い、低い、と いうことは、誰の目にも分かることです。 ですが、世界中の全ての人と比べてみたらどうでしょうか? るなちゃんの身長は、高いのでしょうか?低いのでしょうか? |
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世界中の人と比べられてもね…。 私は私。それでいいと思うけどな。 |
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そうです。るなちゃんは、るなちゃんのままで、いいのです。 それが、るなちゃんの価値。 友達と背比べをした結果は、ごく狭い範囲での、結果でしかないのです。 |
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なんとなく分かったよ。 対戦成績は、ごく狭い範囲の人同士で比べた結果。 私の価値には、関係ないんだ。 |
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それをご理解頂いた上で、対戦成績の読み方を、 お教えしましょう。 |
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まず、実際の「対戦成績」というものを、見てみましょうか。 以下は、ファエルが「天鳳」というオンライン麻雀を楽しんだ結果です。 |
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いろんなデータが並んでるね。 「対戦数」っていうのは、対局した半荘の数でしょ? それだけは分かるんだけど、他は何のことやら、さっぱり。 それに、その数字が、どれくらいだと凄いのかも、ちっとも分からないよ。 |
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それでは、各項目の意味と、数値の目安を、お教えしましょう。 …とはいえ、目安とする数値に、厳密な決まりはありません。 天鳳で高段位の、上級者と思われる方々40名のデータを平均し、 標準偏差を求め、これを基準としてみました。 数値の幅は、【平均値】〜【平均値+標準偏差×3】としています。 また、少ない方が優れていると考えられる数値においては、 【平均値−標準偏差×3】〜【平均値】としています。 また、このデータは、ルールにより、大きく変動します。 ここで扱ったデータは、「半荘戦、クイタン有り、赤3枚入り」が条件です。 このルールで戦った場合での目安と考えて下さい。 |
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えーっと…つまり、どういうこと? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最低880回対戦し、各項目の数値が、上記の範囲内にあれば、 上級者と考えて差し支えない、ということです。 |
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最低880回!私、1日2回くらいしかやらないよ? 1年以上かけて、ようやく実力がわかるんだね。 |
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麻雀は「運」の要素をはらむため、 どうしても、データのサンプルが沢山必要なのです。 しかし、一般的には、「400戦」がひとつの目安となっているようです。 400戦で上記の成績なら、ひとまず、 「上手な人」と考えても良いのではないでしょうか。 今、アイカが、「範囲内にあれば」と申し上げましたが、 良い方に飛び抜ける分には、一向に構わないのです。 例えば、「和了率」は、0.24〜0.28の範囲ですが、 和了率は高ければ高いほど良いと考えられますので、 0.29以上であっても良いのです。 その場合、「天鳳の上級者より、もっとすごい成績」と考えて下さい。 |
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なるほどね。 これを踏まえて、ファエルさんの成績を見てみると…。 あ、対戦数がまだまだ足りない。 |
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私も、ゆっくりと楽しませて頂いていますので、 まだまだ対戦数が不足していますね。 ですから、このデータは、まだ、実力を測るには不十分です。 |
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このデータでは実力は分からないんだね。 そこを、あえて、各数値を見てみると… どの数値も、範囲内だね〜。 あ、「立直率」が、ちょっと不足しているんじゃない? |
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あっ、本当ですね。 ファエルはあまり、立直をかけないのでしょうか? |
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シャドーネの教えを忠実に守っている結果なのですが…。 上級者は、いわゆる「形の悪い待ち」でも、こぞって立直する傾向にあるようです。 「敵の手を遅らせる」というメリットを、有効活用なさっているのだと考えます。 私も、そのような立直をかけるタイミングというものを、学習する必要があるでしょう。 |
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なーるほどね! そうやって、どのデータが不足しているか考えて、 自分の打ち方をどう変化させたら強くなれるかの道標になるってことなんだ! |
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その通りです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
あっ、ねえねえ。 データの説明の一番下、「和了率−放銃率」って、 データの中には直接書いてないよね。 これはなに?ファエルさんが独自に加えたの? |
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はい。 攻撃しようと前に出れば、振り込むことも多くなるはずですし、 守りに徹する人は、振り込むことは少なくても、アガリは少なくなるはずですよね。 ですから、普通、「和了率−放銃率」は、どの人も大体同じくらいと考えられます。 しかしながら、この数値の大きい人は、攻撃しつつ、振り込みが少ない…即ち、 攻めつつも、的確に守る…振り込みの危険を見切ることができる人と言えます。 これは、上級者になくてはならない能力です。 この数値を見るだけでも、上級者かどうかを見極めることができると、 私は考えています。 |
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ほほー。「和了率−放銃率」。覚えておこうっと。 ちなみに、ファエルさんのデータは…0.123。範囲内、ってことか。 まだ評価しちゃいけないデータだけど、ファエルさんも、立直率を除けば、 上級者と言えそうだね。 |
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恐れ入ります。 これからも、7妖精代表として、恥ずかしい結果を出さぬよう、最善を尽くします。 |
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いかがですか? あくまで目安とは言え、捨てるには惜しいデータでしょう? |
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うん! 私も、今度からは、対戦成績に気をつけてみようかな! |
ラグを読む | ||||||||||
私がオンライン麻雀を楽しむようになりましたら、思いがけず、 アイカとのふたりがけが生まれました。 名づけて「ラグ読み」です。 |
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「ラグ読み」。どんな術? | ||||||||||
見えてもいない牌を見透かし、安全牌の推理や、攻撃の判断に利用するという、 現実の麻雀では考えられないような術です。 |
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すごい、そんなことができるんだ! まさか・・・不正行為に関係すること? もしそうなら、教えて欲しくないかな…。 |
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心配無用です。不正行為ではありません。 | ||||||||||
そうなの? 現実離れしている術って、どうも、余計なことを考えちゃうんだよね。 疑ってごめんなさい。 |
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いいんですよ。 その、るなちゃんの「清い心」が、私たちを動かすのです。 |
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さて。「ラグ読み」の「ラグ」は、「タイムラグ」の「ラグ」です。 | ||||||||||
タイムラグって何だっけ?言葉は聞いたこと、ある気がするんだけど。 | ||||||||||
オンライン麻雀の対局時、上家が牌を捨てても、 すぐ自分のツモが表示されない時が、しょっちゅうありますよね? |
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あるある。あれでしょ? 誰かが、鳴くかどうか迷ってるんでしょ? |
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そうです。その為に生じるわずかな時間差を、「ラグ」と呼びます。 | ||||||||||
ラグって言うんだ。 あれ、うっとうしいんだよね。 みんな「鳴かない」ってボタンあるのに、なんで活用しないんだろうって、 いつも思うんだけど。 |
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そのラグを逆手に取り、敵の手の中を知ることができる、とは 考えませんでしたか? |
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え!例えばどういうこと? | ||||||||||
そうですね。簡単な例では… 今、上家が、2枚目のを捨てました。 るなちゃんの手の中には、チーの材料はありません。 しかし、なぜか、ラグが発生しました。 |
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「なぜか」も何も…。 誰かがをポンするかどうか迷ったんじゃないの? |
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ということは、敵のうち、どちらかが、を2枚持っていることが 分かったわけですよね。 は、もう、山の中にはないことが分かったので、などの嵌張は、 絶対に完成しないし、の両搭であっても、実質待ちとなり、 嵌張待ちと同等になってしまっていることになります。 また、は、の4枚カベに守られているので、安全な牌と判断できます。 |
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・・・。 | ||||||||||
下家が捨てたで、ラグが発生しました。 は、るなちゃんが3枚持っており、敵がポンすることはあり得ません。 と言うことは、対面は、をチーできる形を持っていることになります。 |
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・・・ ・・・。 | ||||||||||
あの…るなちゃんが固まってしまいました。 大丈夫ですか? |
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ちょっと考えりゃ、確かにそうだよね。 なんで今まで気付かなかったんだろ。 私のバカ、バカ。 |
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私達の術を覚えて頂ければ、もう、バカではなくなりますよ。 先ほどもご紹介しましたが、「ラグ」でわかることを、まとめてみました。
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一番右の「利用できる分野」って、具体的には、どういうことかな? | ||||||||||
@やAは、おなじみ「大地のカベ」ですね。 カベに守られた牌を安全牌と考えるもよし、 わざとカベに守られた牌の単騎待ちなどに受けて敵の虚を突くもよし。 これまで私のご紹介してきた「カベ」の知識がお役に立ちます。 |
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Bの面子選択にも、役に立ちますね。 、どれを捨てるかという問題があった場合、 通常はを捨てていくのが当然ですが… ラグによりの4枚カベが見えたら、は、実質、辺搭となります。 それなら、を引いての両搭変化のあるを残す方が有利となりますので、 を捨てていく…といった、面子選択が可能です。 また、字牌、とりわけ役牌のラグは、明らかに、ポンを迷った場合と言えます。 そもそも、役牌を鳴かないでおこう、と考える場合というのは、 手が安くなる等の、できるだけ門前で進めた方がいい手の場合ですが… いずれにせよ、ラグのあった役牌は、もはや、危険牌にしか、なり得ません。 一刻も早く手放すべきでしょう。あるいは、自分に降りる覚悟があるならば、 最後まで捨てないことで、1鳴きを見送った敵のアガリを妨害することもできます。 |
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うん、これについては、アイカさんが、今まで教えてくれた「カベ」の術が いかんなく発揮できるね。 役牌のラグも、確かにその通りだ。 アガる気があるなら、ラグのあった役牌は、さっさと捨てなきゃなんだね。 チーを迷った場合の、C敵手看破、D聴牌判断、っていうのは・・・? |
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主に、清一色・混一色・全帯幺、断幺九かどうかを見抜くのに用います。 このような例を考えてみましょう。 |
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(ラグ) ツモ ドラ |
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えーっと、これは… 自分が、おお!捨てて立直したいところだね! でも、対面が、あからさまな索子屋さん。が怖いのか。 で…直前に下家が捨てたに、ラグが発生したんだね。 |
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どう考えても、索子屋さんではないことが分かりますね。 | ||||||||||
何故、そういい切れるの? | ||||||||||
自分がを2枚持っていますから、誰かがポンを迷ったわけではありませんね。 ということは、対面がチーを迷ったことが分かります。 |
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ってことは… 索子屋さんだとばかり思ってた対面の手の中に、 をチーできる牌があるってことだね。 なるほど、確かに索子屋さんじゃない! |
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をロンされても、たいしたダメージではないことが確定しました。 よって、で立直といくのが良いと考えられるのです。 |
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また、「鳴かない」ボタンを押していないことから、対面は、 聴牌すらしていない可能性もあります。 (ボタンの機能を使いこなしていない方かも知れませんが…。) |
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そうかそうか、なるほど! それが「敵手看破」「聴牌判断」ってことなんだね。 そっかー、ラグって、こんなにも色々なことを教えてくれてたんだ。 うっとうしいなんて言って、貴重な情報を見逃してるようでは、 私もまだまだだったんだなあ。 |
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ラグが起こるたび、「今のラグで分かることは何か?」と 考えると、いいですよ。 |
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ラグで探す大地のカベ…。 オンライン麻雀ならではの、現実世界ではあり得ない術でしょう? |
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そうだね!ラグ情報…これを利用しない手はないよ。 | ||||||||||
最後にひとつ、ご注意。 オンライン麻雀サイトの中には、この術を防ぐべく、 「偽ラグ」をランダムに起こす所もあります。 「天鳳」などが代表ですね。 |
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に、偽ラグ? ってことは、本当は誰もポンやチーを迷ったわけではないのに、 ラグが入るって事? |
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はい。私も、ファエルが対局しているのを見ていましたが、 全員が捨てているの4枚目を捨てた時、ラグが起こり、 ええっ、すわ国士無双!?だけど、全員の現物では…。 と、非常に驚きました。 |
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ですが、偽ラグは、大体決まった長さ(体感的に1.5秒くらい)で現れます。 これよりずっと長いラグや短いラグは、やはり、誰かが迷ったことになります。 偽ラグの入る場所でも、全く使えない術、というわけではありません。 |
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偽ラグの特徴をつかんで、偽かどうかを判断することも、 ある程度できるってことだね。 実戦譜はこちら! |
傀儡の計 | |||||||||||||
一発消しや海底ずらしの大切さは、既にご存知だと思います。 | |||||||||||||
そりゃもう! 一発を消されたー!っていうあの表情がもうね。えへへへへ。 |
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(なんと・・・るなちゃんは、S体質でしたか。) | |||||||||||||
しかしながら、アガリは望めないものの、さりとて一発消しも出来ない… そのような手も、往々にしてございますね。 |
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あるある。 上家が、鳴ける牌を捨ててくれない場合だってあるし。 |
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(ということは、私が、その反対の体質である、) | |||||||||||||
そんな時は、自分が鳴くのではなく、「下家に鳴かせる」という 視点があることをご紹介します。 私は、この術を、「傀儡の計」と呼んでおります。 |
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え。 ・・・なんて読むの、アイカさん。 |
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(M体質となることで、おのずと) | |||||||||||||
アイカ!! | |||||||||||||
きゃあ! ど、どうしましたか。 |
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「傀儡」 これ、なんて読むの? |
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ああ、すみません。 これは「くぐつ」とか「かいらい」と読みます。 『操り人形』といった意味です。 |
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私の大好きな「計」の説明なんですから、 もうちょっと真面目にやってください。 |
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ごめんなさい。つい…いえ、あの…。 では、ある日のるなちゃんの牌譜を、再現します。 |
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親の立直の一発目だね。 789三色を目指してはみたけど、こうも早く攻められちゃねえ。 よし、安全牌いっぱいあるから、一発消し!! ・・・と思ったら、上家の捨牌はか・・・残念。 で、持ってきたのが、。ちょっと捨てられない。 仕方ないね、まずは南を捨てて様子見。 そして、789の三色同順ができるようなら勝負! どうかな。 |
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はい、この時のるなちゃんも、そのように考えたらしく、 を捨てました。 |
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しかし、残念なことに、この局は、 親の一発ツモとなりました。 |
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あちゃー。そうだっけ。 どうしようもなかったのか。 |
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どうしようもなかった・・・そのようにも見えますが、 るなちゃんには、とれる戦略がひとつあったように思います。 |
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そうですね。 それこそが、「傀儡の計」です。 |
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私は、どうすればよかったの? | |||||||||||||
何も難しくありません。 を捨てれば良かったのです。 |
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それだけ? 確かにも、親の安全牌だけど。 |
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るなちゃん、下家をご覧下さい。 こんな早々に、と、両搭をチーしていますでしょう? 下家は、何を狙っているのでしょうか? |
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タンヤオ、マンズ屋さん。役牌が手の中にあるとか? それくらいしか思いつかない。 |
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下家の捨牌を見ると、が早々と捨てられていることから、 マンズ屋さんの可能性は低いでしょう。 私なら、タンヤオでの早アガリではなかろうかと考えます。 役牌を暗刻で持っている可能性もありますが、 親の立直前にドラが捨てられていることから、 あまり高い手ではなさそうです。 |
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言われてみれば、確かにそうだね。 | |||||||||||||
ですので、ここはを捨て、下家の手作りを手伝います。 うまく鳴いてくれれば、一発消し成功です。 |
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また、下家がクイタンのみでアガって下さるならば、 親のアガリという、点差の大きく開く結果を阻止できますね。 |
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クイタンのみで勝負に行く下家が、武運拙く親に振り込んでも、 それはそれで、自分の被害はなし。 下家を操り人形のように上手に動かすことで、 自分の失点を最小限にする。 これが傀儡の術です。 |
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なーるほど! 一発消しを「下家にさせる」って見方もあったんだ! そして、親に対抗できそうな下家を助けて、 勝負をけしかけるんだね! ポケモン風に言えば、「いけっ 下家!」みたいな感じかな? |
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平たく言えば、そういうことです。 ここでは、が、モンスターボールのようなものと思えば良いでしょう。 下家の思考をうまく読み、傀儡としてみて下さい。 |
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(そして、るなちゃんを傀儡とするには、やはり私が…) |
影武者の計 | |
然らば参りましょう。 立直! 打 |
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えっ、早い!もう立直なの!? (安全牌がほとんどない、どうしよう・・・。) |
|
・・・チー。 打 |
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(ファエルさん、ナイス一発消し!) ツモ (ファエルさんは、アイカさんの現物のを捨てたのか。 私も、無理することないや。 ポツンと浮いたドラのも、捨てられないしね。 そしたら、を捨てて、と…。) 打 |
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ロン。 | |
えええええ!このでロン!? | |
役牌、ドラ3。8000点です。 |
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ちょ、ちょっと待って! | |
はい。どうなさいました? | |
これ、鳴く前って、 こう持ってたってことだよね! 単騎! |
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そうですね。 | |
なんでわざわざ、をチーしたの!? 単騎でもいいじゃん! |
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実はこれ、ファエルの大好きな、計略なのです。 | |
はい。『影武者の計』と呼びます。 | |
計略だったんだ!おもしろーい! 影武者・・・。どういうことなの? |
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では、質問です。 今、るなちゃんは、どうして、を捨てましたか? |
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え・・・だって・・・。 正直、安全牌、これしかないし。 ファエルさんだって、一発を消して、現物を捨てたから、 一発を消してオリに向かったのかと思って。 |
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なるほど。私の立直が早かったので、 現物がしかなかったのですね。 |
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その現物を、狙い打ったのです。 | |
狙い打った・・・?まだよく分からない。 | |
私も早い段階で単騎となっていましたが・・・。 立直の現物とはいえ、は効率のいい牌なので、 なかなか捨てられることはないでしょう。 私は、他の単騎に変えたかったのです。 |
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まあ、そうだろうね。 | |
そこに、私の立直です。 打としましたので、は安全牌ですよね。 |
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うん。それは分かる。 | |
早い立直だったので、るなちゃんは、現物に窮すると考えました。 そこで、私は、このを、からチーしたのです。 影武者を鳴くことで、殿様のが、手の中に残りました。 |
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現物に困ったるなちゃんが、早い段階で、を捨てると ファエルは読んだのですね。 |
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ははあ、なるほど。 私がもしを持っていなかったら、どうするつもりなの? |
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このは立直の現物です。 しばらく経ってもが出てこなかったり、 暗刻のに牌がくっついて待ちが広くなったりしたら、 を捨て、安全に待ちを変えられます。 |
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なるほど、分かった。 つまり、早い立直の『現物待ち』にしたかったってことだ! 私は、まんまと、影武者に釣られた、ってことになるの? |
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そういうことです。 | |
そういうことか・・・。 なんか急に悔しくなってきた! ああ、騙された!影武者め、よくも騙したなあ!! |
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その悔しさを、是非、自分の力として下さいね。 | |
影武者の計。 発動条件は、安全牌の乏しい状況で、敵の現物待ちになること、です。 |
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