ケーススタディ005 点数差判断
よーし!私も聴牌だ、追いついたぞー!
いけーっ!立直!
おわっ。なぜ、そこで立直?
私が親で、対面との点差が8500点差でしょ?
(対面がアガると仮定しているので、立直棒も対面のものと考えたよ。)
ってことは、点差の2/3以上をツモあがりされちゃうと、逆転されるってことだから、
5700点以上をツモられちゃいけないんだよね。

それだったら、私も立直。
うまくツモれたら、下家がマイナス点になってトップ終了。
対面や上家からが出たとしても、ひとまずピンチは逃れられるでしょ!
なるほど。
点差の判断はとても正確ですが…
あと一歩、思慮が足りないようです。
え・・・この立直、まずかったのかな。
はい、大変まずいです。
そもそも、アガリ牌は、あと何枚でしょう?
は、残り2枚…。
よく考えれば、友達の多い牌だから、簡単には出てこない牌だね。
それもあるんだけどさ…何より、この点差がまずいんだよ。
え!私、よーく考えたつもりなのに!
この点差、どうまずいの?
立直棒、出しただろ。
これ、敵が2000点アガるのと同じなんだぜ。
立直棒を全て奪われる前提で、立直をする場合としない場合点差を考えてみてください。
えっと、こうなるね。

立直を… 私の点数 敵の点数 その差
する 38800 32300 6500
しない 39800 31300 8500

あ、立直をすると、点差が8000点を切っちゃう…。
点差が8000点を切ると、何が起こりますか?
直撃なら4000点以上でいいし、他から8000点…満貫をアガっても、
逆転されちゃうんだ!
そう。
この局面、8000点の点差ってのは、是非守っておきたかった。
なんてったって、下家が0点ピッタリだろ?
誰かが何かツモったら、そこでゲームセットなんだ。
それだったら、対面が他の敵から満貫をアガっても、まだ逆転できない…。
そういう状況にしておいた方がよかったんだよ。
そういうことです。
あっ、下家のが、ロンされました。
敵が満貫を作っていれば、私が逆転されちゃう、ってことか…。
気になる敵の手は・・・?
ぶっ。裏ドラを入れて、やっと満貫…。
が赤くなければ、満貫すら無理だったんだ。
が出た、裏ドラがひとつ乗った…。
ふたつの奇跡を乗り越えて、満貫になったな。
でも、もし、るなちゃんが、立直をかけなければ…?
…逆転されることはなかった。
敵にとってのみっつめの奇跡は、「私が立直をかけたこと」だったんだ…。
このような逆転されるかどうかの瀬戸際においては、
満貫点、即ち、8000点の点差は、非常に大切なのです。
お分かりになりましたか?
うん、分かった!
次から、点差8000点を切るような立直、かけないでおく。


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