ケーススタディ004 前のめり | |
フレムさん、シャドーネさん…。 どうしよう。立直が入った。 |
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手が太りすぎだよ。 と思ったら、5巡目か…。 |
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まだ5巡目なら、手が太っていても、止むを得ないわよね。 | |
安全牌が、何もないの。 こんなときは、どうしたらいいの? スジのあたり、捨てといた方がいい? |
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あはは。そんなことする必要ない。 予定通り、捨てなよ。 |
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私だって、できることなら、そうしたいけどさ。 がロンされない保証、どこにもないじゃん。 |
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保証ときたわね。 そもそも、るなちゃんの手牌の中に、保証のある安全牌、あるのかしら? |
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それがないから、こうして困ってるんじゃない…。 | |
ってことは、どれ捨てても危ないってことだろ。 それなら、自分の手を進めたらどうだい? |
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その通りよ。 「どうせ死ぬなら前のめり」って格言があってね。 私たちの世界での意味は、 「どれを捨てても危険なら、手を進めよ」ってことなの。 どれを捨てても危ないなら、自分の手を進めるべきよ、 で、その過程で振り込んでしまったのなら、諦めもつくわ。 スジのだって、スジひっかけかも知れないわよね。 手を曲げて、下手にスジなんか追った挙句、振り込んだ時の精神的ダメージに比べれば、 まっすぐ手を進めて振り込んだほうが、潔いじゃない。 |
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そそそ。そういうことだよ。 さすがシャドーネ。あたしの言いたいこと、全部言ってくれたわ。 よしんば、を捨てて一発を回避したところで、その後が続かないんじゃなぁ。 結局、問題の先送りにしかならないってことだよな。 |
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あなたの火も、私の闇も、攻撃属性。 こんな局面であれば、アイカやウィンの防御属性なんか、関係ないわよね。 |
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とまあ、そういうことで、ここはどう考えても・・・ ああっ、るなちゃん、その牌は!? |
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一発はやっぱ嫌だっ!えいっ、スジで! | |
嘘でしょ!? | |
こんなに早く、そんな手が…。しかも裏ドラまで…。 そっか、こんなことなら、手を進めて振り込んだ方が、気分的にも清々するよ…。 わざわざ手を崩して振り込んで、私、バカみたい…。 |
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こらあぁぁ!るなちゃん! 人の話は最後まで聞かんかー! |
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お待ちなさい、フレム。 わざわざ手を曲げて、一発で跳満放銃…。 るなちゃんの心が、今、成長しようとしているわ。 ちょっと、そっとしといてあげましょうか。 |
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ん…OK。確かにそうだな。 るなちゃん、次からは、逃げ場がないなら勝負に行こうぜ…。 |
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