4がある時の1は不要
るなちゃん、はい、
友達の数が少ないほうから並べてみて!
簡単簡単! こうだよね!
は友達3枚、は11枚、は19枚!
だから、真っ先に捨てるのはだよ!
私のお教えした牌効率の基本は完璧ですね。
では、こんな例を考えてみます。
 ツモ
さあ、るなさん。
この中で捨てるべき牌はどれだと思いますか?
そりゃもうとかでしょ。
友達が少ないもん。効率が悪いからね!
牌の効率だけを見れば、確かにそうかも!
でも、そうじゃないんだ〜。
5ブロック理論って覚えてる?
うん。フレムさんとウィンちゃんが教えてくれたよね。
アガリには5ブロックが必要なんだから、
それをふまえて打牌を決めよう!っていうやつ。
突然どうしたの?
おお、るなさんは5ブロック理論をご存知ですか。
では、これもすぐに理解できましょう。
この手をブロックに分けてみて下さいますか?
OK!えーっと。
        
こうだね。
4ブロックは見えてるけど、もう1ブロックは
、この中から作る必要がありそうだよ。
そうだよねー!あと1ブロックでいいんだよね!
じゃあ、の中で、一番いらない牌はどれ?
友達の枚数が少ないだと思…
あれっちょっと待てよ、の友達って、ほとんど、の友達とかぶってるね。
あと1ブロックでいいんだから、この、役に立ってない!
の単騎待ちで見ると役に立ってるけど、それはでも一緒だ。
同じ対子になるんなら、役になる可能性のある、
をとっといた方がよさそうだね!
ってことは、ここで捨てるのは
わっ。すごーい、せいかーい。
この例では、があれば、を捨てても困らないことが分かりましたね。
このように、4ブロックの見通しが立っている状態においては、
4があるときの1は、字牌よりも不要となるのです。
同様の理由で、6がある時の9も不要となります。
なるほど!
ちなみに、4ブロックの見通しが立たない場合でも、
14と持っていれば1が不要になる場合が圧倒的に多いよ!
だから、とりあえず、14と持っている場合とか、69と持っている場合、
字牌よりも先に19を捨てる、という習慣をつけると良いんじゃないかなー。
…いささか乱暴な気もしますが、
そのように慣れてみるのもいいかも知れませんね。
うん、次から、そうしてみる!


字牌の捨て順1
この配牌を見て下さい。
こんなの、よくあるよね。
全種類来なくてもいいよ!迷惑!って感じの配牌。
るなちゃん、ごめんね…。
ウィンの風、身を守るために使うことが多いから、
配牌でこんなに来ちゃっても、迷惑だよね…。
ああっ、ごめん、ウィンちゃん。
別に迷惑じゃないよ、必要なければ捨てればいいんだし!
そこなのですが。
字牌を捨てていく時、どのような順番で捨てていますか?
えーっと、自分の風や場の風を残して、オタ風を先に捨てる感じ。
では、オタ風は、どのような順序で捨てますか?
どっちみち必要ないし、
どっちから捨てても同じだと思うから、
その時の気分で選んでるよ。
しかし、突き詰めて考えてみると、
オタ風にも、有利・不利があるのです。
ゑゑゑ?そうなの?
うん。ウィン、責任感じちゃったから、
こんな配牌の時、どういう順番で捨てたらいいか、教えるね。


(東場・西家)
まず、こんな配牌の時は、
の順で捨てるといいよ。
は、役牌だから、残すんだよね。
でも、同じ役牌でも、東を先に捨てるのはどうして?
は、場の風。ってことは、みんなの風でしょ?
よく対死になっちゃうんだよ。
なに?対死って。
対死(トイスー)と読みます。
自分が2枚、誰かも2枚持っていて、
どちらもポンの機会をうかがっているような場合です。
「持ち持ち」などとも言うようですね。
誰かも2枚持ってたら、役にならないでしょ?
だから、取り合いになる前に、捨てちゃうの。
そうか、3枚集めたいなら、
場の風より自分の風を優先すればいいんだね。
そういうことですね。
えっと、じゃあ、オタ風の
が先なのは、どうして?
このに比べて、
ほんのちょっと役に立つんだよね。
何だと思う?
・・・??
どっちもオタ風…それ以上のことは、思いつかないよ。
私から少しヒントを。
この南、欲しがる人は誰でしょう?
当然、南家だね。
役牌であがりたいなら、が出たら、
すぐポンするんじゃないかな。
その南家、自分のどっち側にいますか?
自分が西家だから、上家…左側だね。
待てよ、そうすると…あっ、分かったよ、
南家にポンしてもらえれば、
自分のツモを2連続で引けるんだ!
せいかーい。
南家に、を2枚揃える機会を与える意味で、
北の後に、を捨てるのです。
ははあ…言われてみれば、確かにそうだけど…
上級者は、そこまで考えるのか…。

字牌の捨て順2
次は、このような配牌です。


(東場・西家)
こんな配牌なら、
の順に捨てるといいよ。
なーんでだ?
さっきは役牌を後にしたけど、
今回は役牌を先に捨てるんだ?
なんでだろ?…わかんない。
この手、どんな役を狙えそうですか?
平和でしょう。
断幺九は…多分無理だね。
うまくいけば三色同順もあるかな?
そうですよね。平和にしたいですよね?
あ、そっかそっか、
平和の雀頭、役牌じゃダメなんだ。
せいかーい。
平和手を目指すなら、役牌を先に捨てるといいよ!
の次にを捨てる理由は…
これもひょっとして、上家の南家が
ポンしてくれるかも知れないから?
またまた、せいかーい。
で、オタ風の捨て順も、の後に
おんなじ理由だね。
もう分かってくれたよね?
まとめると、平和手なら、役牌から。
そうでなければ、オタ風から捨てる。
そして、それぞれ、上家が欲しがる牌を、
後に捨てればいいんだよ。
なるほどー!
これを覚えておくと、って配牌も、
楽しく感じるね!
あら。良かったですね、ウィン。
うん!
るなちゃんの役に立てて、ウィン、すごくうれしい!

字牌の捨て順3
こんな場合を考えてみましょう。
(親)

_

(東場 西家)
 ツモ
親の第1打が、南家の第1打がってことだよね。
で、西家の私が、を引いたところ?
うん。
この状態、るなちゃんなら、どれ捨てる?
えーっと、平和手とは言えなそうだから、
役牌が重なってくれると、うれしいかな。
早くも1枚捨てられたのどっちかを捨てようと思うけど、
ぶっちゃけ、どっちを先に捨てても同じだよね。
実は、この、微妙に違うんです。
もう驚かないから。
でも、どう違うの?
南家の気持ちになってみてー。
南家もと持っていた場合、どっち捨てると思う?
私が南家なら、を捨てるよ。
可能性が1枚減ったことが明らかだもんね。
だよねー。
でも、南家はを捨てなかったよ。ってことは、
「南家はを持っていない」と考えられるよね。
うん。そこまではわかった。
次に、東家の手の中には、
はあるでしょうか?ないでしょうか?
また、はあるでしょうか?ないでしょうか?
東家、は持っていないと思うよ。
2枚あるを、いきなり捨てるなんてこと、ないでしょ。
については…ヒントがないから、
持っているかどうかは、分からないよね。
「東家はを持っておらず、は持っているかも」
ということで、よろしいですか?
うん。
では、ここまでの推論を、表にしてみましょう。
東家所持 南家所持 るなちゃん所持 残り枚数
1(捨てた) ×
0〜2 1(捨てた) 0〜2
確実に残っているのは、どっちかな?
だね。
は必ず2枚残っているけど、
は残っているかどうか怪しい、ってことだよね。
ってことは、私の第1打牌は、が正解?
その通りです。
端的に表現すれば、「後から出た牌と同じものを捨てる」
のが正解となります。
敵の気持ちになって考えることができれば、
こんな所にも、有利・不利があるんだよ〜!
なるほど。
「後から出た牌と同じものを捨てる」
って覚えとくよ。
しかし、なんというか…
重箱の隅をなんちゃらというか…。
役に立つの?この術。
えへへ。そんなには役に立たないかもね。
でもさ、こういう、誰も気に留めないようなことを、
知っているのと知っていないのとでは、大違いなんだよ。
とりあえず覚えておくだけでも、敵に差をつけられる。
ウィン、そう思うよ!
牌効率は、ここまで突き詰める必要があるんです。
麻雀って、本当に奥が深いですね。


字牌の捨て順4
このような場合はどうでしょうか。
 ツモ
この状態なら、絶対にを捨てるよね。
じゃあ、ここで、状況説明。

今、5巡目ね。るなちゃんは、ダントツトップ!
1巡目に上家がを捨てた後、
4巡目に、3位の対面(親)が、をポンしたよ。
さあ、るなちゃんなら、どっちを捨てるのかな〜?
そうだなあ。
先にを捨てて、大三元の可能性をつぶしちゃえ!
…って意味で、ここは捨て!どう?
あら…大三元の可能性、という着眼点は
非常にいいのですが…。
うん。惜しいね〜。
え、が先だってこと?なんで?
は1枚も見えてないんだから、の方が、
ポンされる確率が高いんじゃない?
なるほど。そのように考えましたか。
では、もし、先にを捨てて…
親に、ポンされたら、どうなると思う?
えっとね。
あ・・・依然としてが見えてないんだから、
大三元完成の可能性は、まだ続くんだ。
でも、それはを先に捨てても、同じことじゃ…。
本当にそうですか?
では、を先に捨てて、ポンされた場合は?
・・・ああそっか!
は、1枚捨てられてた。
私がを捨てなければ、大三元は絶対にないんだ!
でしょー?
本当に大三元の可能性を消したいなら、
先にを捨てた方がいいよねー。
見えていない方を先に捨てて様子見を行い、
ポンされてしまったら、見えている方を握りつぶす…。
この感覚は、是非、身に着けましょう。
はーい!


スジの架け橋
ここでは、るなちゃんに、
「スジの架け橋」、おしえてあげるね!
スジの架け橋?どんな術?
順子には、「スジで待ちを増やす性質」が
ありましてですね。
・・・見て頂いたほうが早いかも知れません。

待ち牌が端にある順子は、待ち牌をスジで増やす。

待ち +順子
(スジの架け橋)
牌姿 変化後の待ち
単騎待ち
辺張待ち
嵌張待ち
双ポン待ち
両面待ち



単騎待ちに限り、待ち牌の隣の順子でもOK。

待ち +順子
(スジの架け橋)
牌姿 変化後の待ち
単騎待ち

えーっと、嵌張待ちのは、待ちでしょ、
そこにがあると・・・ほんとだ、の形になって、
待ちになる。待ちに、スジのが待ちに加わったね!
うん、そういうこと。どんな待ちでも、
「待ち牌が端にある順子」があると、待ちがスジでプラスされるんだー。
それに、単騎待ちの場合に限ってだけど、待ち牌のおとなりさんが
端にある順子でも、待ちがスジで増えるよ。
この順子のことを、「スジの架け橋」って呼ぶの。
なるほどねー。
って、え?これが何の役に立つの?
実は、この知識、「何待ち」かを調べる時に、ものすごく便利なのです。
例えばこのような聴牌。
なに待ちでしょ〜か?
えーっと、はほっといて・・・
   こうだね。
待ち!
ここで、スジの架け橋を考えてみましょう。
が端っこにある順子は、あったかな?
抜き出したのは、
つまり、だから、それはないね。
じゃあ、単騎待ちのおとなりの順子は?
単騎待ちなんて・・・
あ、これ、単騎と見てもいいね。
とすると、おとなりさんのが端っこにいる、を抜き出してるんだから、
待ちもあった、ってこと?
正解です。
この「スジの架け橋」の良いところは、
どこか1箇所の待ちを見つけられれば、このように、
架け橋の先にも待ち牌があることを発見できるのです。
なるほど!
この手、最初から と分けられたら、
待ちだって分かったけど、
分けそこなった場合でも、「スジの架け橋」を考えると、
見落としそうになった待ちが発見できるんだね!!
そういうことだよ!
本当は、もう少し、応用範囲が広いのですが、
それは別のところでお教えしましょう。
スジの架け橋ね!覚えておこう!
そういう歌もあるんだよ。
♪だれにも〜みせない〜泪〜が〜あった〜(略)
(わっ!わっ!うただ!すごい!)



じょばんのご
でもさあほら、アクアおねえちゃん、じょばんのご。
うーん、確かに。様子見でしょうね。典型的なじょばんのご。
・・・??
だよね〜。じょばんのご。大した手でもないし、素直に降りるよね。
敵の手の中を見るのが楽しみですね。じょばんのご。合っていますでしょうか。
・・・ねえ。
わあ!びっくりした!
るなちゃん、いつのまに!
きゃっ!・・・ああ、気づきませんでした、すみません。
千里眼の術で、対局を見ていたのです。
いや、それはいいんだけどさ。
「じょばんのご」?
ジョバンニなら知ってるんだけど。
はあ、ジョバンニ?
(あとでアイカに問い合わせましょう。)
ウィン、ジョバンニはしらなーい。
じょばんのごなら知ってるー!
その、じょばんのご。
私にも教えて!なんのこと?
かしこまりました。
しかし、るなさんはまだ、ご存じなかったでしたっけ?
ウィンから教わったのでは?
え、アクアおねえちゃん、教えてあげなかったの〜?
そっかー、それじゃ知らないのも仕方ないよ。
そしたらね、この手牌を見て〜。
これ、いずれも3巡目の手だよ。
 ツモ

 ツモ

 ツモ
この中で、を捨てる手は、どれでしょうか?
そりゃ、一番上の手しかないよね。
一向聴でしょ?を引いて両搭になったんだから、
もうは、いらないもん。

真ん中のは、いきなりアタマを固定しちゃうから、この段階ではまず捨てない。
一番下のは、他の部分の形が悪いから、はすぐに捨てたりしない。
うん。ウィンも、そう思うよ!
は、牌効率的にも、大変有利な牌。普通なら、なかなか捨てない牌です。
しかし、上の例のような場合、がいきなり序盤に捨てられるのです。
うーん、どうだろ。

@ 国士無双、七対子を狙っているので、真ん中ほど早く捨てる。
A 他の牌の搭子の形がよくて、浮いているが必要ない。
B そのを捨てたら、早くもテンパイチャンス最大。

こんな場合もあるんじゃない?
なるほどー。Bは、確かに、外から見てもちょっと分かんないね。
でも、@Aの場合だと、

@ 中張牌が続々捨てられる
A 筒子のツモ切りが多い

こんな風に、捨牌が目立つんだー。
・・・そっか、そうかも。
牌効率を熟知した者ほど、をすぐに捨てません。
序盤にが捨てられるのは、

を引いた時。あるいは、を引いた時。
この場合に限られると考えてよいでしょう。
すると、後に残る搭子は・・・?
か、だね。
するとなに?早いうちに捨てられたを見つけたら、
待ちと待ちを警戒しろってこと?
キャハハハ〜!そういうことー!
なるほどね、相手の捨牌から、何待ちかが想像できるのは、面白いねー。
もちろん、そのメンツが先に完成している場合などもあるでしょうから、
確実にそうであるとは言えません。
しかし、早い立直で、既にが捨てられている場合などは、
ひとまずを「絶対捨てられない牌」と認定すると良いでしょう。
これを複数勝負しなければならない手牌なら、大人しく頭を下げるのも作戦ですね。
分かった。うん、よく覚えておくよ。
(ああ、やっと分かった。『序盤の5』か。たはは、宮沢賢治全然関係ないじゃん・・・。)



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