| 上達の意志ある者のみ来たれ | |
| はあはあ。アイカさーん!初級編、全部理解したよー! | |
| お帰りなさい、るなちゃん。次は、中級編ですね。 | |
| おねがいしまーす! | |
| ここからは、初級編の内容を全て理解していることを前提としてお話します。 また、「麻雀が楽しめればいい!」という方には、不要の知識ばかりです。 初級を理解した上で、「もっと強くなりたい!」と思う方のみ、この先を御覧下さいね。 |
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| 麻雀を楽しむだけなら、別にこの先は学ばなくてもいいんだね。 | |
| るなちゃんは、どうしますか? | |
| もちろん学習するよ。強くなりたいもん! | |
| よく言いました。 強くなろうとする人も、私達7妖精は、 一生懸命応援させて頂きますよ! |
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| 当たり牌は読めない | |
| 私、振り込むと、本当にくやしいの。 中級から、相手の当たり牌をズバズバと 言い当てるような知識を教えてくれるのかな? |
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| 残念ですが、妖精の知識を結集させても、それは不可能なのです。 | |
| そうなんだ。 「お前の待ちは西単騎」とか、 言い当てるマンガを見たことあるけど、あれは? |
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| そちらの世界にある「マンガ」と呼ばれるものは、全て創作です。 実際には不可能なんです。 |
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| なーんだ、そういうこともできるのかと思ってた。 | |
| その代わり、「この牌なら安全」と考えることは、できますよ。 相手の待ちを読むのではなく、どの牌が安全か・・・ すなわち、「安全牌探し」であれば、可能なのです。 |
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| あ、それでもいいよ。振り込みたくないだけなんだから。 | |
| 降りる勇気を持とう | |||||||||||||
| 中級編においては、まず、降りることの大切さを 知っておきましょう。 |
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| オリる?オリるってなあに? | |||||||||||||
| 『降りる』とは、自分のアガリを完全にあきらめて、 振り込まないことに全力を注ぐことをいいます。 |
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| ああ、勝負を降りる、っていう意味ね。 これまでは、アガることを第一に考えていたけど…。 どういう時に降りたらいいの? |
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| では、このような場合を考えてみましょうか。 | |||||||||||||
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| 向かいの親が、リーチをかけたんだねー。 私も、 で、今持ってきたのは 捨てるよ?この |
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| それを捨てる前に、伺いたいのですが・・・ この手、アガれると思いますか? |
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| ?? 今も言ったけど、 |
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| るなちゃんは、まだ、点数計算の知識がありませんので、 私がお教えしますが、この手は、リーチをかけても、 ロンで1300点です。 振り込みの危険を冒す価値は、あるでしょうか? |
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| ・・・そう言われちゃうと、どうなんだろうね。 じゃあなに?この手、アガろうとしない方がいいの? すごく勿体ない気がするんだけど…。 |
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| はい。 折角ここまで手を作ったのに、敵の都合で自分の手を捨てる…。 勿体ないと考える気持ちも、とてもよく分かりますが、 ここは、振り込まないようにすることが大切です。 |
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| そうなんだ。いつもアガろうとするのは、良くないことなんだね。 これが、「降りる」ってことなんだ…。なんか、勇気がいるね。 |
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| ということで、中級においては、 振り込まないことを第一に考えて下さいね。 本当は、降りる判断基準は、もっと複雑なのですが、 今はひとまず、 「敵がリーチをかけた時、自分がテンパイしていなければ降りる」 と、考えて下さい。 |
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| うん、分かった。テンパイしていなければ、降りるんだね。 ・・・でもさ、私、何を捨てればいいの? 何を捨てれば、降りたことになるのかな。 |
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| そのことなら、お任せ下さい。 | |||||||||||||
| 探せ!現物 | |||||||||||||
| 降りる勇気をご理解下さり、ありがとうございます。 降りる、とは、『現物を捨てる』ことを言います。 |
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| げんぶつ? | |||||||||||||
| ウィンが、初級編でお教えしましたね。 フリテンの知識を…。 |
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| うん、習った習った。 自分のアガリ牌候補を捨てていると、ロンできないんだよね。 |
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| これを逆手に取れば、 「リーチをかけた敵が捨てている牌は、絶対ロンされない」 ということが言えます。 |
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| あーっ、なるほど! フリテンって自分が困るだけのルールだと思っていたけど、 そんな風に考えれば、『ロンされない牌』が見つかるね! |
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| 先ほどの場面を再掲しますね。 さあ、るなちゃんが降りるには、何を捨てればいいのでしょうか。 |
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| この場面では、リーチをかけた向かいの敵が捨てている、 |
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| すると、私が持ってる現物は・・・ これを捨てているうちは、絶対にロンされないんだ! |
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| このように、降りる時は、 敵の現物を探し、現物だけを捨てればいいのです。 これに勝る防御は、ないんですよ。 |
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| あれっ。でも、ちょっと待って。 今は、いっぱい現物を持っていたけれど、 敵がリーチをかけてきた時、現物が1枚もない! ・・・なんて場面も、あるんじゃないの? |
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| もちろん、そういう時もあるでしょう。 | |||||||||||||
| えー。そういう時は、どうしたらいいの? | |||||||||||||
| 「この牌でロンされる可能性は低い」という牌を、 捨てるのが良いですね。 |
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| え!そんなこと、わかるの? | |||||||||||||
| はい。 ここで出てまいりますのが、「カベ」の知識です。 |
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| 4枚カベ | |||||||||||||
| 降りる大切さを理解したるなちゃんに、 今こそ教えましょう。大地のカベ。 |
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| 初級編で、言葉だけ出てきた「カベ」だね! | |||||||||||||
| 以下の例を見てみましょう。 上家の親が、リーチをかけました。 さあ、どうしましょうか? |
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| あ・・・あの、えっと。 「上家」って何だっけ?習ってないような…。 |
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| お教えしていませんでしたか?失礼しました。 自分から見て、 左側の人を「上家(カミチャ)」 向かいの人を「対家(トイチャ)」あるいは「対面(トイメン)」 右側の人を「下家(シモチャ)」と呼ぶのです。 |
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| なるほど。じゃあ、上家ってことは、左の人のリーチってことだね。 ああほんとだ、 しかも、この人が親なのか・・・。 振り込みたくないから、現物の |
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| テンパイしていなければ降りる・・・それが基本ですね。 しかしながら、今、現物はこの また、 こちらもなかなかの手格好、降りてしまうのは少々惜しいのです。 |
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| そうはいっても・・・どれも安全とは思えないよ。 どうしたらいいのかな。 |
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ここでは、大地のカベを利用して、 |
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| それに答える前に、いくつか質問しますね。 牌は、1種類に付き、何枚ありましたっけ? |
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| 4枚だよ。 | |||||||||||||
| るなちゃんから、4枚見えている牌がありますが、どれでしょう。 | |||||||||||||
| えーっと、 |
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| 単騎待ち、シャンポン待ち、リャンメン待ちだね。 ペンチャンやカンチャンでは、 |
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| 一番選ばれる待ちは、どれですか? | |||||||||||||
| そりゃもう、リャンメン待ちだよ。有利だもんね。 そうすると、 |
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| リーチの人は、 |
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| 持ってるかもよ? 超能力でも使わない限り、牌は透けて見えないし。 |
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| もう一回聞きます。 |
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| 4枚だってば。 あ…。 | |||||||||||||
| 気づきましたか? リーチの親は、 |
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| そっかー!だから |
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| このように、4枚見えている牌を、 「4枚カベ」とか「ノーチャンス」と言います。 ここでは、「4枚カベ」という言葉で通しますね。 カベは、安全牌探しの基本的な術です。 カベの外側の牌は、安全と考えます。 4枚カベに守られた牌、ということになりますね。 |
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| なるほど!じゃあ、もし、 |
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| 残念ながら、それは言えません。 また、 |
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| そっか。 | |||||||||||||
| カベとは、 「単騎待ち、シャンポン待ち以外の待ちには絶対安全」 な考え方なのです。 |
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| 逆に言うと、いくら大地のカベでも、 「単騎待ち、シャンポン待ちにはかなわない」ってこと? |
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| その通りです。 その2つの待ちは、大地のカベすら貫き通してしまうのです…。 |
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| なんか怖いなあ。 だけど、どっちも、待ち枚数が少なくて、効率悪い待ちだよね。 ほとんどの人が、両面待ちを選ぶはずだから、 やっぱりすごいよ、4枚カベ! |
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| うふっ。ありがとう、るなちゃん。 | |||||||||||||
| あぶないっ!出でよ大地の |
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![]() |
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| 分かった、ここは、この |
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| ふたつの4枚カベ | |||||||||||||
| 4枚カベが2つ見えていれば、カベの内側の牌すらも守れてしまいます。 | |||||||||||||
| 4枚カベ2つって、なかなかない状況な気もするけど…。 | |||||||||||||
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| なるほど。 リーチした人は、絶対に持っていないね。 ついでに、カンチャン待ちの |
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| その通り。4枚カベに、狭く囲まれた地域は、安全ですよ。 | |||||||||||||
| だけど、単騎待ち、シャンポン待ちには・・・? | |||||||||||||
| ・・・負けてしまいます。 | |||||||||||||
| 3枚カベ | |||||||||||||
| こんな場合は、どうですか? 何が安全と考えられるでしょう。 |
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| んん?今回、4枚カベは見当たらないよ。現物もないや。困ったなあ。 | |||||||||||||
| ここでも、 |
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| えーっと・・・ でも、あと1枚、どこにあるんだろう。 リーチした人が、 |
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| そうですね。でも、ちょっと考えてみてください。 相手が |
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| 他にも牌はいっぱいあるんだから、 |
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| そうでしょう。他の牌は安全かどうか全くヒントがない中、 この |
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| そっか、絶対に安全とは言えないけど、 他のノーヒントの牌を捨てるよりは安全ってことだね。 |
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| このような状態を、「3枚カベ」とか「ワンチャンス」などと呼びます。 |
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| 3枚カベも、ヒントのない時は、頼りにできそうだね! ところで、2枚カベとか、1枚カベとかはないの? |
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| えっ・・・そんなに薄いカベは、全く頼りになりません。 ですが、ジョークとしては、面白いかも知れませんね。 |
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