上達の意志ある者のみ来たれ
はあはあ。アイカさーん!初級編、全部理解したよー!
お帰りなさい、るなちゃん。次は、中級編ですね。
おねがいしまーす!
ここからは、初級編の内容を全て理解していることを前提としてお話します。
また、「麻雀が楽しめればいい!」という方には、不要の知識ばかりです。
初級を理解した上で、「もっと強くなりたい!」と思う方のみ、この先を御覧下さいね。
麻雀を楽しむだけなら、別にこの先は学ばなくてもいいんだね。
るなちゃんは、どうしますか?
もちろん学習するよ。強くなりたいもん!
よく言いました。
強くなろうとする人も、私達7妖精は、
一生懸命応援させて頂きますよ!

当たり牌は読めない
私、振り込むと、本当にくやしいの。
中級から、相手の当たり牌をズバズバと
言い当てるような知識を教えてくれるのかな?
残念ですが、妖精の知識を結集させても、それは不可能なのです。
そうなんだ。
「お前の待ちは西単騎」とか、
言い当てるマンガを見たことあるけど、あれは?
そちらの世界にある「マンガ」と呼ばれるものは、全て創作です。
実際には不可能なんです。
なーんだ、そういうこともできるのかと思ってた。
その代わり、「この牌なら安全」と考えることは、できますよ。
相手の待ちを読むのではなく、どの牌が安全か・・・
すなわち、「安全牌探し」であれば、可能なのです。
あ、それでもいいよ。振り込みたくないだけなんだから。

降りる勇気を持とう
中級編においては、まず、降りることの大切さを
知っておきましょう。
オリる?オリるってなあに?
『降りる』とは、自分のアガリを完全にあきらめて、
振り込まないことに全力を注ぐことをいいます。
ああ、勝負を降りる、っていう意味ね。
これまでは、アガることを第一に考えていたけど…。
どういう時に降りたらいいの?
では、このような場合を考えてみましょうか。

25000点

25000点(親)


東1局 ドラ
25000点

25000点
 ツモ

向かいの親が、リーチをかけたんだねー。
私も、とかを引けば、テンパイだ!
で、今持ってきたのは?いらないよね。
捨てるよ?この
それを捨てる前に、伺いたいのですが・・・
この手、アガれると思いますか?
??
今も言ったけど、とかが来れば、私だってリーチ・・・
るなちゃんは、まだ、点数計算の知識がありませんので、
私がお教えしますが、この手は、リーチをかけても、
ロンで1300点です。
振り込みの危険を冒す価値は、あるでしょうか?
・・・そう言われちゃうと、どうなんだろうね。
じゃあなに?この手、アガろうとしない方がいいの?
すごく勿体ない気がするんだけど…。
はい。
折角ここまで手を作ったのに、敵の都合で自分の手を捨てる…。
勿体ないと考える気持ちも、とてもよく分かりますが、
ここは、振り込まないようにすることが大切です。
そうなんだ。いつもアガろうとするのは、良くないことなんだね。
これが、「降りる」ってことなんだ…。なんか、勇気がいるね。
ということで、中級においては、
振り込まないことを第一に考えて下さいね。
本当は、降りる判断基準は、もっと複雑なのですが、
今はひとまず、
「敵がリーチをかけた時、自分がテンパイしていなければ降りる」
と、考えて下さい。
うん、分かった。テンパイしていなければ、降りるんだね。
・・・でもさ、私、何を捨てればいいの?
何を捨てれば、降りたことになるのかな。
そのことなら、お任せ下さい。


探せ!現物
降りる勇気をご理解下さり、ありがとうございます。
降りる、とは、『現物を捨てる』ことを言います。
げんぶつ?
ウィンが、初級編でお教えしましたね。
フリテンの知識を…。
うん、習った習った。
自分のアガリ牌候補を捨てていると、ロンできないんだよね。
これを逆手に取れば、
「リーチをかけた敵が捨てている牌は、絶対ロンされない」
ということが言えます。
あーっ、なるほど!
フリテンって自分が困るだけのルールだと思っていたけど、
そんな風に考えれば、『ロンされない牌』が見つかるね!
先ほどの場面を再掲しますね。
さあ、るなちゃんが降りるには、何を捨てればいいのでしょうか。

25000点

25000点(親)


東1局 ドラ
25000点
25000点
 ツモ

この場面では、リーチをかけた向かいの敵が捨てている、
が、現物ですね。
すると、私が持ってる現物は・・・
でしょ、でしょ。あ、もだね。
これを捨てているうちは、絶対にロンされないんだ!
このように、降りる時は、
敵の現物を探し、現物だけを捨てればいいのです。
これに勝る防御は、ないんですよ。
あれっ。でも、ちょっと待って。
今は、いっぱい現物を持っていたけれど、
敵がリーチをかけてきた時、現物が1枚もない!
・・・なんて場面も、あるんじゃないの?
もちろん、そういう時もあるでしょう。
えー。そういう時は、どうしたらいいの?
「この牌でロンされる可能性は低い」という牌を、
捨てるのが良いですね。
え!そんなこと、わかるの?
はい。
ここで出てまいりますのが、「カベ」の知識です。

4枚カベ
降りる大切さを理解したるなちゃんに、
今こそ教えましょう。大地のカベ。
初級編で、言葉だけ出てきた「カベ」だね!
以下の例を見てみましょう。
上家の親が、リーチをかけました。
さあ、どうしましょうか?
25000点
25000点


東1局 ドラ
25000点
25000点
 ツモ
あ・・・あの、えっと。
「上家」って何だっけ?習ってないような…。
お教えしていませんでしたか?失礼しました。
自分から見て、
左側の人を「上家(カミチャ)」
向かいの人を「対家(トイチャ)」あるいは「対面(トイメン)」
右側の人を「下家(シモチャ)」と呼ぶのです。
なるほど。じゃあ、上家ってことは、左の人のリーチってことだね。
ああほんとだ、が横になってる。
しかも、この人が親なのか・・・。
振り込みたくないから、現物のを捨てるのは、どうかな。
テンパイしていなければ降りる・・・それが基本ですね。
しかしながら、今、現物はこのしかなく、次巡には品切れです。
また、を捨ててしまうと、おそらく、勝負には戻れないでしょう。
こちらもなかなかの手格好、降りてしまうのは少々惜しいのです。
そうはいっても・・・どれも安全とは思えないよ。
どうしたらいいのかな。
ここでは、大地のカベを利用して、を捨てましょう。
は安全そうなの?どうして?
それに答える前に、いくつか質問しますね。
牌は、1種類に付き、何枚ありましたっけ?
4枚だよ。
るなちゃんから、4枚見えている牌がありますが、どれでしょう。
えーっと、かな。
を待つ形は、どんなものがありますか?
単騎待ち、シャンポン待ち、リャンメン待ちだね。
ペンチャンやカンチャンでは、は待てないよ。
一番選ばれる待ちは、どれですか?
そりゃもう、リャンメン待ちだよ。有利だもんね。
そうすると、を待つ形は、主にだよ。
リーチの人は、を持っていると思いますか?
持ってるかもよ?
超能力でも使わない限り、牌は透けて見えないし。
もう一回聞きます。は何枚見えていましたか?
4枚だってば。 あ…。
気づきましたか?が全部見えているということは、
リーチの親は、と持っていることは、絶対にないのです。
そっかー!だからは安全と考えられるんだ!
このように、4枚見えている牌を、
「4枚カベ」とか「ノーチャンス」と言います。
ここでは、「4枚カベ」という言葉で通しますね。
カベは、安全牌探しの基本的な術です。
カベの外側の牌は、安全と考えます。
が4枚カベなら、
4枚カベに守られた牌、ということになりますね。
なるほど!じゃあ、もし、が4枚見えてたら、
は安全と言えるの?
残念ながら、それは言えません。
と持っている場合があるかも知れませんね。
の外側ののうち、は安全ではなくなりました。
また、と持たれていれば、もロンされてしまいます。
そっか。
カベとは、
「単騎待ち、シャンポン待ち以外の待ちには絶対安全」
な考え方なのです。
逆に言うと、いくら大地のカベでも、
「単騎待ち、シャンポン待ちにはかなわない」ってこと?
その通りです。
その2つの待ちは、大地のカベすら貫き通してしまうのです…。
なんか怖いなあ。
だけど、どっちも、待ち枚数が少なくて、効率悪い待ちだよね。
ほとんどの人が、両面待ちを選ぶはずだから、
やっぱりすごいよ、4枚カベ!
うふっ。ありがとう、るなちゃん。
あぶないっ!出でよ大地のカベ!さあ、るなちゃん!
分かった、ここは、こので凌ぐよ!


ふたつの4枚カベ
4枚カベが2つ見えていれば、カベの内側の牌すらも守れてしまいます。
4枚カベ2つって、なかなかない状況な気もするけど…。
が共に4枚見えているこの状況では、
は、かなり安全です。
25000点
25000点


東1局 ドラ
25000点
25000点
 ツモ
なるほど。を待つ両面待ちは
があるけれど、
リーチした人は、絶対に持っていないね。
ついでに、カンチャン待ちのも、ありえないや。
その通り。4枚カベに、狭く囲まれた地域は、安全ですよ。
だけど、単騎待ち、シャンポン待ちには・・・?
・・・負けてしまいます。


3枚カベ
こんな場合は、どうですか?
何が安全と考えられるでしょう。
25000点
25000点


東1局 ドラ
25000点
25000点
 ツモ
んん?今回、4枚カベは見当たらないよ。現物もないや。困ったなあ。
ここでも、は、比較的安全です。
えーっと・・・が3枚見えてるね。
でも、あと1枚、どこにあるんだろう。
リーチした人が、とかって持っているかも知れないよ?
そうですね。でも、ちょっと考えてみてください。
相手がと持っている可能性、どれくらいあると思いますか?
他にも牌はいっぱいあるんだから、
と持っている可能性は、結構低い感じがするね。
そうでしょう。他の牌は安全かどうか全くヒントがない中、
このだけは、そのような理由で、比較的安全と考えられますね。
そっか、絶対に安全とは言えないけど、
他のノーヒントの牌を捨てるよりは安全ってことだね。
このような状態を、「3枚カベ」とか「ワンチャンス」などと呼びます。
と持てるチャンスは、残りたったの1枚!という意味ですね。
3枚カベも、ヒントのない時は、頼りにできそうだね!
ところで、2枚カベとか、1枚カベとかはないの?
えっ・・・そんなに薄いカベは、全く頼りになりません。
ですが、ジョークとしては、面白いかも知れませんね。


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