麻雀の歴史 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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るなちゃんも、とうとう、上級ですか…。 牌の種類を教えたのが、つい今しがたのことだと思いましたのに。 |
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麻雀って、本当に面白いよね! ここからは上級編ってことだけど、 どんなことを教えてくれるの? |
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一言で言えば、「麻雀上級者の心得」でしょうかね。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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上級者が何を考えながら、麻雀をしているか、ってことだね! すっごい楽しみ! |
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それらの知識は、中級者の知らない上級テクニックから、 知らなくても大して困らない、 重箱の隅をつつくような細かいものまで、様々です。 |
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当然、難しい話になるんだよね。 心して、学習するよ。 |
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できるだけわかりやすくお教えしますが、 もし分からないことがありましたら、 いつでも仰ってくださいね。 |
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それで、アイカさんは、何を教えてくれるの? | ||||||||||||||||||||||||||||||
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ここでは、麻雀の歴史を、お教えしようと思います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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なるほど…確かに、知らなくてもいい知識かも。 歴史なんて知らなくても、麻雀は十分楽しいもん。 だけど、麻雀って、どんな風に現れて、 どんな風に発展していったのかな。 麻雀を究めようとするなら、是非、学んでおきたいね。 |
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麻雀の歴史は、とても深いので、 源流まで遡ると、大変な時間を要しますので、 大まかな歴史説明となりますことを、ご承知置きくださいね。 |
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はーい! | ||||||||||||||||||||||||||||||
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麻雀の歴史を、年表にしてみました。 ご覧下さい。 |
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「葉子戯」っていうのは、「ようしぎ」って読むのかな。 これは何? |
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現在の「トランプ」みたいなものです。 中国南部では、現在でも、麻雀のことを、 「葉子戯」と呼ぶ文化があるみたいですね。 |
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あはは。あれだ。おじいちゃんが、カードゲームのこと、 ぜんぶ「トランプ」って言うのと同じだ、それ。 で、その後の「馬吊」っていうのは? |
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マーチャオと読みます。 現在の麻雀の原型となったと考えられている、葉子戯です。 中国では、今でも、遊ばれているものですよ。 |
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そして…1850年ごろ、今の麻雀牌ができたんだね。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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私共、5妖精は、この時、生まれました。 シャインとシャドーネは、まだ生まれていませんでしたね。 |
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ってことは、えーっ! アイカさん、150歳超えてるの? |
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そちらの世界の時の流れで考えれば、そうなりますね。 しかし、こちらの世界では、「時間」というものがありません。 麻雀とともに生まれ、麻雀とともに死ぬ…。 それが私共、7妖精の宿命…。 |
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不思議な存在なんだね。 えーっと、1909年の、夏目漱石…って誰だっけ。 名前は聞いたこと、あるんだけどな。 |
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有名な人のようですね。 この方が、新聞のコラム『満韓ところどころ』というコーナーで 麻雀を紹介して下さったのを確認しています。 ですが、この方、麻雀を観察したまま報告なさっていまして、 「なんか四角いのをやったり取ったりして楽しんでいた」 などという、とてもあやふやな紹介でした。 |
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初めて見かけたのなら、そうなっても仕方ないと思うよ。 妖精さん達、この人に、麻雀を教えてあげれば良かったのに。 |
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私共の教えを受けることができるのは、 特殊な条件を満たした人だけなのです。 残念ながら、この人は、その資格がありませんでした。 |
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そうなの?よく分かんないや。 それから…1920年代は、アメリカやヨーロッパで、 麻雀が流行したみたいだね。 |
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諸外国においても、麻雀が楽しまれていますよ。 ただ、国ごとに、ルールがバラバラなんです。 |
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そりゃ、そうなるよ。 ウノだって、2枚出しOKだとか、字アガリNGとか、 いろんなルールがあるもんね。 えーっと、1924年には、麻雀教室がオープンしたの? |
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南々倶楽部ですね。よく覚えています。 あの頃は、半荘のゲーム代が30銭。 トップの方には、優勝商品として、 7銭の「ゴールデンバット」という煙草が贈呈されていました。 |
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へえー。 で・・・昭和になると、この麻雀が、 ギャンブルの道具に使われ出したんだね。 |
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今思えば、この頃からでしたね。 私共の世界に異変が起こり始めたのは。 まず、ファエルの森が枯れ始めて…。 |
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それは大変。 なに?麻雀がギャンブルの道具にされると、 アイカさん達、大変なの? シャインさんも、ドラの毒を何とかするのに大忙しだって 言ってたよ! |
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まあ、今は、この話はいいでしょう。 るなちゃんは、麻雀を、ギャンブルの道具にしたりしませんよね? |
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あったりまえじゃん! お金なんて賭けたら、もう「麻雀」じゃないもん。 「博打」だもん。私は、「麻雀」が好きだもん! |
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だからこそ、私共は、るなちゃんに、 麻雀を教えられるんですよ。 |
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そうなんだ?それもまた良く分かんないけど、まあいいや。 この「敵性遊戯」ってなに? |
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この年、「日中戦争」というものが始まりました。 日本と中国が、戦争を始めたのです。 敵の国のゲームをするとは何事だ!ということですね。 |
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そういうことか。 でも、おかしな話だね。敵の国に勝とうとするんだったら、 敵の国のこと、よく知った方がいいんじゃない? |
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日本が第二次世界大戦に敗北したのも、 それが理由だったと伝えられています。 敵を知り、己を知れば、百戦危うからず・・・。 この言葉を実践できないのが、日本という国だったようですよ。 |
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そして戦争が終わって…。 あれっ。この先は、どうなるの? |
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ここから先は、正直、思い出したくありません。 私共の世界が踏みにじられる、ひどい時代でした。 私の心の準備ができたら、いつかまた、この先をお教えします。 |
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(多分、また、麻雀がギャンブルに使われはじめたんだ。 何なの、みんなして。麻雀を賭け事の道具に使うとか。 人間代表として、恥ずかしいよ…。) |
全自動卓の偏り | |
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ははあ…。人間は、ああやって…。 なるほど…そこに入れると…。 え?えっ?…ああ…あんなことまで…。 なかなかすごい…。 |
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どうしたの?アイカさん。 目がうつろだよ。 |
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はっ…。 ああ、るなちゃん、いらしていましたか。 |
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正座しながらぼんやり空中を見て、 なにかブツブツ言ってたから、 鬱症状だと思っちゃったじゃない。 何してたの? |
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それはご心配をおかけしました。 いえ、「全自動卓」なるものを、 千里眼の術にて見ていたのです。 |
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全自動卓? ああ、牌山が自動で積まれる、あの機械ね。 私は使ったことないけど。 「なかなかすごい」って言ってたよ、そんなにすごかった? |
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ええ、それはもう。 牌が自動で積まれ、サイコロはボタン式、 立直棒を置くと「立直!」と機械が発声してくれますし、 敵の点数も一目瞭然。 おまけに、ドラが1枚めくれてきたり、 手牌まで自動で出てきていました。 |
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えー… そんなものが流行しちゃうと、基本を教えてくれるアイカさんの 立場はどうなっちゃうの。 自分でサイコロ振って、配牌をとらなきゃ、 そのうち手順を忘れちゃうんじゃないかな。 |
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そうかも知れませんね。 基本を身につけてから、卓に臨んで頂きたいものですが… 煩雑な手順が自動化されたなら、それはそれで、 麻雀の形となるのではないでしょうか。 |
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覚えることが少なくなれば、健康麻雀をやってみようと 思う人も出てくるかもしれないしね。 |
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しかし、この全自動卓、ひとつ欠点がありますね。 |
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欠点?なにかな。電気を使うから、エコじゃない、とか? |
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それもそうですが… どうやら、牌がうまく混ざっていないのです。 |
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牌がよく混ざっていないと、どうなるの? |
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次に持ってくる牌が、大まかに予想できてしまいます。 |
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え・・・それはフェアじゃないね。 |
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るなちゃんにも、ご覧頂きましょう。 私の手をとり、目をつむって下さい。 |
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なになに?こうすると、 その「千里眼」、私にも見えるの? |
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はい。不思議でしょう? |
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じゃあ、やってみよう! アイカさんと手をつないで、目をとじて。 ・・・なんだか、いろんな意味で、ドキドキするね。 |
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うふっ。準備はよろしいですね?お見せしますよ…。 |
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みえてきた、みえてきた。 へえ。これが、全自動卓。 畳敷きだね。だれかのおうちなのかな。 |
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こちらの機種は、「アモスコング バトル4」と言うもののようです。 |
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卓の上には、緑の牌と、青の牌があるね。 これはなに? |
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術を使い、牌の色を変えてみました。 緑の牌で『手牌』を、青の牌で『捨牌』を表現しています。 |
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なるほど。確かにそうなっているね。 |
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手牌には、使いやすい牌がたくさん残っていると思われますし、 捨牌は、使いにくい牌がたくさん入っていると思われます。 ですから、緑の牌は「宝」、青の牌は「石」と考えてください。 |
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OK。緑が宝ね。 |
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この状態で卓内に牌を落としますが… 卓の構造上、まずは青の牌が卓内に落ち、 次に、緑の牌が落とされます。 |
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まあ、そうなるだろうね。 |
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そして、自動的に積まれた山は、このようになりました。 |
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ぱっと見、手前の山は、青い牌が多いね。 わかりやすく、ひろげてみてよ。 |
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かしこまりました。牌を広げてみますと…。 |
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うわ。なんだこれー。 手前と左側、ものすごく偏っているね。 手前は、青の牌がいっぱいだけど、 左側は、緑の牌がいっぱいだ。 左側は、まさに『宝の山』になっちゃってるんだね。 |
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ね。偏っているでしょう? 『宝の山』が分かっていれば、その山に到達するまで立直は控えるなど、 戦略を立てることができてしまうのです。 宝の山の存在を知っている人と知らない人とでは、 おのずと、勝率に差ができてしまうでしょう。 そこが、フェアではないのです。 |
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なるほどね。全自動卓を開発する人は、もうちょっと、知恵を出して欲しいなあ。 |
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そんなこんなで、るなちゃんが、もし、自動卓を利用することがあったなら、 「軽く混ぜてから牌を落とす」という手順を踏むと良いでしょう。 |
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うん。覚えておくね。 ところで、いつまで、こうして手をつないでいるの? |
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えっ…。 えっと、千里眼の術を終えるのに、少々時間がかかります。 もう少し、手をつないでいましょう。 |
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そうなんだ。パソコンのシャットダウンみたいなものかな? じゃあ、このまま待つね。 |
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(私、るなちゃんの温かいお手々が大好きなんです。嘘も方便、ですよね…。) |
正式な場所決め | ||||||||||
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初級にて、場所決めの方法をお教えしましたよね。 | |||||||||
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![]() ![]() ![]() ![]() うん。よく覚えてるよ。 |
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あれは、簡易版の場所決めなのです。 お教えする際にも、「簡易版の場所決め」とお伝えしたのですが、覚えていらっしゃいますか? |
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そうだっけ?覚えてないや。あとで思い出してみようっと。 簡易版ってことは、「正式版」もあるってことなのかな。 |
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はい。ここでは、その「正式な場所決め」をお教えします。 | |||||||||
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面白そうだね!おねがいしまーす! | |||||||||
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では、どうぞこちらへ。まず、4人が、好きな席に座ります。 | |||||||||
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あれ。フレムさん、ウィンちゃん。来てたの? | |||||||||
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場所決めの練習だろ?付き合うよ。 | |||||||||
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えへへ。ウィンも〜☆ | |||||||||
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さあ、るなちゃんも、お好きな所へ。 | |||||||||
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じゃあ、ここに座るね。 | |||||||||
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では、私はこちらへ。 とりあえず、みんなが適当に着席しました。 |
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4人が席につきましたら、卓上の牌から、![]() ![]() |
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そう来ると思って、ほら!![]() ![]() ![]() ![]() |
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さすがです。 しかし、正式な場所決めでは、ここに、 ![]() ![]() 「奇数」と「偶数」であれば、何でも構いませんが、 一番わかりやすいのは、やはり、 ![]() ![]() |
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へー。![]() ![]() |
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理由は後ほど分かります。 では、その6枚を裏返し、よく混ぜ、整列して下さい。 |
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カシャカシャカシャ。こんなもんかな。![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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今、牌を混ぜたるなちゃんの向かいの人が、まずサイコロを振ります。 | |||||||||
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場所決めに、サイコロ使うの?へえー。なんか本格的。 じゃあアイカさん、サイコロお願い。 |
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はい。このサイコロが示した場所が、「東を引いた人の座る場所」となります。 ・・・4と出ましたね。 |
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ん。あたしだな。じゃあ、ここが「東」の場所だよ。 忘れないように、起家パネルを置いとくわ。 |
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次はどうするの? | |||||||||
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その「東の場所」の人が、もう一度、サイコロを振ります。 | |||||||||
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それじゃ、2投目。あらよっと。 サイコロの目は、7と出たぜ。 |
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フレムさんから7ってことは、ウィンちゃんの所だね。 | |||||||||
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そうだね〜。じゃあ、その6枚の牌、表にしてみてね。 | |||||||||
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はーい。こんな風になってたよ。![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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両端にね。えっと、こうすればいいのかな?![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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2投目のサイコロは、ウィンを指し示しました。また、7は「奇数」でした。 ウィンを先頭に、奇数側、即ち ![]() |
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なるほど。2回目のサイコロは、「場所」と「偶数か奇数か」が大切なんだね。 それで、 ![]() ![]() じゃあ、 ![]() ![]() 次の ![]() |
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では、それぞれの牌の所へ移動しましょう。 | |||||||||
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起家パネルの置いてある、フレムさんのとこが![]() じゃあ、私は ![]() |
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ウィンは![]() |
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あたしは![]() |
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私は![]() さあ、これで、正式な場所決めは完了です。 |
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なるほど、これで場所決めが完了なんだ。うーん…。 ねえみんな、もう一回やってみていい?この場所から。 |
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いいよー。じゃあウィンが、カシャカシャカシャ。![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() さあ、さいころを振るのは誰でしょ〜? |
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混ぜた向かいの人だから、私だね。えいっ、5が出た。 | |||||||||
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ということは、「東の場所」は…? | |||||||||
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今私の座ってる、ここ、ってことになるね。じゃあここに、起家パネルを置くよ。 | |||||||||
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そしたらもう1回サイコロを、えいっ。9が出た。 | |||||||||
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牌を表にするね。さー、どう配ったらいいかな〜?![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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オッケー!こうだね!![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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9はまた自分か。じゃあ、ええと、9は奇数だから、![]() フレムさん、ウィンちゃん、アイカさん、っと。 |
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いつも、1回教えるだけで覚えてくれるんだな。 どうなってんだ、るなちゃんの頭。まるでスポンジだぜ。 |
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いつ見ても、すごいよねー。 で、ウィンは、どこに動いたらいいのかな〜? |
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えっとね、…あれ?ここが![]() ![]() ![]() ![]() みんな動かなくていいってこと? |
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その通り。正式な手順に則った厳正な抽選の結果、今のままの席だった…。 こんなことも、たまにはあるんです。 |
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なるほど!分かった! 正式な場所決めって、どういう時に使うの? 簡易版はできるだけ使わない方がいい? |
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そうですね。いつも、この正式な・・・ | |||||||||
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まあ、こっちの方がフォーマルってだけだな。 なんてったって面倒くさいだろ?簡易版でたくさんだよ。 |
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みんなの同意があれば、別に好きな所に座ったまま始めたっていいんだよ〜。 | |||||||||
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あ、そういうものなんだね。 | |||||||||
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もう、フレムもウィンも、2人揃って…。 基本を身につけ、しっかり覚えて頂くのが私の使命です。 るなちゃんが、この決め方を面倒だと思ってしまうような発言は…。 |
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ははは。るなちゃんなら心配いらないさ。 そうだろ?るなちゃん。 |
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うん。正しい決め方があるんなら、それに従うよ。 今度からは、このやり方で、場所決めしよう! またひとつ勉強になったぞー!ありがとう、アイカさん! |
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…るなちゃんを少しでも疑ってしまった私が、間違っていましたね。 こちらこそ、ありがとう。るなちゃん。 |
素早く開門!○のこ | |
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親は、サイコロを振って、開門しますよね。 |
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開門?ああ、サイコロで5が出たら、自分の山の右から5幢どける作業ね。 あれ、開門って言うんだ。門を開けてスタート…厳かな感じがするね。 |
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あら。確かに、牌山の上下ペアを、「幢(トン)」と呼びます。 山は必ず17幢となるよう積み上げるのですが…。 「幢」などという単位、お教えしましたでしょうか。 |
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多分、妖精さん達の会話から、覚えたんじゃないかな。 王牌は7幢残す、とかさ。 |
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そうでしたか。飽くなき麻雀の知識の吸収。素晴らしいですね。 では、るなちゃんの開門作業を、ちょっと見せて下さい。 |
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え、別にそんな大層なことでもないと思うけど…じゃあ、見ててね。 サイコロを振って…10が出た。10は右の人だから、右の人の山を、 右の人から見て右側から、2、4、6、8、10。10幢どけて…。 ここから取り出すよ。 |
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なるほど。では、私の開門作業を見て下さい。 サイコロを振って…同じく10…然らば。 |
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え!早い!今、数えてなかったでしょ? どうしてそこから取ったの?適当? |
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適当ではありませんよ。残った山を数えてみて下さい。 |
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2、4、6、8、10。おお、10幢残ってる。すごーい! 慣れてくると、パッと見で、いくつ残したか分かるってこと? |
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そうではないのです。 私共であっても、パッと見で分かるのは、せいぜい、7幢まで…。 |
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そうなの? じゃあ、今のはどうして、すぐ10幢を数えられたの? |
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実は、右から10幢を数えたのではなく、左から5幢を数えたのです。 |
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ひ、左から? サイコロの目は、右から数えるって教えてくれたの、アイカさんじゃない。 それに、どうして5って数字が出てくるの? |
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単純なことなんです。まず、牌山は、何幢ありますか? |
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17幢だよ。 |
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親は必ずその山から2幢取りますね? |
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そりゃ、そうだよね。 |
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ということは、サイコロで10が出たならば、 17−10−2=5、即ち5幢が左側に残る計算となります。 |
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・・・なるほど、そういう理屈か。 だけど、どうしてわざわざ、そんなことをするの? |
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先ほど申しました通り、パッと見で分かるのは7幢まで。 10幢は数えないと分かりませんが、 5幢なら、パッと見で判断可能だからです。 |
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ということは…そうか! サイコロで大きい数が出ると、右から数えるより、 左に残る量をパッと見で判断した方が、早いんだ! えーっと、計算式は、17−サイコロ−2ってことだから… まとめると、『15−サイコロ』を、左に残せばいいってことだね。 |
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さすが、るなちゃん。そういうことです。 |
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じゃあ、ちょっとやってみよう! サイコロを振って…また10が出た。 ってことは、15-10=5。左に5つ残すんだね! |
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はい。左に5幢残すことを、5幢残し、少し略して「5のこ」と呼びます。 |
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ごのこ!なんか可愛いね。 ♪ドコノコノキノコ、コノキノコドコノ〜(略) |
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わっ。…なるほど、それが「うた」ですか。 他の妖精から聞き及んでおります。 私共の呪文より優れたものだとか…。 |
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つい歌っちゃったよ。 そうすると、サイコロで11を出せば「4のこ」、12を出したら「3のこ」だね! 13なら「2のこ」? |
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・・・サイコロは12が最高ですよ、るなちゃん。 |
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あっ確かに。えへへ。 じゃあ、もう一回やってみよう。えいっ!5が出た。 ってことは、15−5で、10のこ。 2、4、6、8、10。左に10幢残してっと。 |
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・・・それでは本末転倒です。 5であれば、右から5つ、パッと見で分かりますから…。 |
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あっ、それもそうか。7まではパッと見で分かるもんね。 サイコロで、8以上が出たら、「○のこ」が便利!って覚えよう! |
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ゲームをスムーズに進める為、是非、活用ください。 |
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どうでもいいけど、今回のタイトルには伏字が入ってるね。 昔、新聞のテレビ欄に大きく、『中居正広のキン○マ、見たい?』 って書いてあって、ものすごい衝撃を覚えたのを思い出すよ。 |
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キ、キン○マ!あの、テレビでですか?放送されたんですか? るなちゃんは見たんですか?いつ頃か覚えてらっしゃいますか? いえ私共妖精には全然関係ないものですし私自身も興味がない こともないとは限らないとも思えないと考えるのですが 学術的な人間研究ひいては健康麻雀の世界の発展および 後学の為に千里眼の術をもって云々 |
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今も放送してるよ。金曜日の夜に。(2011年12月現在) |
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しゅ、週に一度は必ずキン○マ! …人間の底力を垣間見た気分です、眩暈がしてきました…。 |
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(多分、アイカさんも、私と同じ勘違い、してるんだろうなー。 違うんだよアイカさん、これ、番組名の略称だったんだよ…。) |
牌のお手入れ | |
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ねえ、アイカさん。 そういえば、この世界の牌って、いつもピカピカだよね。 |
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あら。ありがとうございます。 私がいつも、お掃除してるんですよ。 ほら、こうして。えいっ。 |
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うわっ。手をたたくだけで、一瞬でキレイになった。 |
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るなちゃんも、こうして、定期的に、牌をお掃除するといいですよ。 道具は生き物・・・大切に使ってくれる人に対し、 その特性をいかんなく発揮するのです。 |
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牌をお掃除かー。 私、今は、 ![]() 今に、自分の麻雀牌を持つだろうから、お掃除のやり方、 習っておこうかな。 |
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それがいいですね。 こうです。はいっ、パン! |
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パン。 ・・・って、人間の私には、パン!だけじゃ無理みたい。 |
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そうでした。 人間には、人間のやり方を、お教えしませんと。 汚れ方も、私共とはちょっと違いますし。 |
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うん。私にもできるやり方で、お願い。 |
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かしこまりました。 それでは、毎度おなじみ千里眼の術で・・・ あっ、この前の自動卓の持ち主が、今ちょうどお掃除していますね。 こちらを見ながら説明しましょう。 さ、さ、るなちゃん。お手々を…。 |
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グッドタイミングだね! はい、お手々、つないだよー。 |
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(うふっ。あったかい…。) さあ、もうすぐ見えてきますよ。 |
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見えてきた! えっと、これは・・・卓の右下に、牌を集めたところかな? 8行17列になってるね。 |
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これをまず、固くしぼったふきんで、ゴシゴシと拭きます。 そして、乾いたふきんで、から拭きします。 |
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2つ、黄色いタオルがあるのは分かるけど、 上の茶色い台みたいなのは、なに? |
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これは「ポン皿」と言いまして、自動卓の牌を片付ける、お皿です。 これで上の方をおさえながら拭くと、大変はかどりますが・・・ なければ、なしでも、かまいません。 麻雀牌のケースなどでも、代用可能です。 |
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ポン皿って言うの。覚えとこう。 あ、から拭きまで終わったみたいだよ。 |
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次は、この牌を、上のほうから立てていきます。 |
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なるほど、8行分、ぜんぶ立てていくんだね。 |
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全部立てたら、これを寄せまして…。 |
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次は、この面を、ぬれた方でゴシゴシして、から拭きするんだね! |
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はい。 ちょっとここで、ひとつ、テクニックをば。 左上の牌は、上下が判別可能な牌を置くと良いですよ。 |
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へえ。どうして、こうしておくの? |
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後ほど理由が分かります。 ・・・次は左側から、牌を倒していきます。 |
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ああ、なるほど。 次はこの面を拭くんだね。 |
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この面を拭き終わりましたら、また、左の方から、牌を立て・・・ |
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この状態になるから、この面を拭けばいいんだ。 牌を横に回転させて、4つの面を拭くことになるね。 |
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その通りです。 あっ、ほら、見てください。 牌をお掃除している人が、左上の牌を、確認しましたでしょう。 |
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ほんとだ!どうして確認したのかな。 |
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この作業、黙々とやっていますと、牌を何回転させたか、 忘れてしまうことが多々あるのです。 ですが、こうして、左上の牌が元の位置に戻っていれば、 |
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1回転させた、ってことが分かるんだ! そっかそっか! |
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牌を1回転させましたら、最後に、牌を表向きに倒していきます。 そして、絵が描いてある面を拭きます。 この面が一番汚れるので、よく拭くと良いでしょう。 |
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この面を拭いたら、お掃除は終わりだね。 なるほど、こういう手順で、 牌の6つの面を拭いていけばいいんだ。 |
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あら…牌が、手垢で、ずいぶん汚れていますね。 ほら、るなちゃん、拡大しますよ。 |
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ああ、ほんとだ。 牌は彫ってあるから、手垢とかがたまるよね。 だけど、さっきの拭き掃除では、 こんな所まではきれいにならないよ。 |
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然らば…ええと…。 あ、丁度いいものがございました。これを使って・・・。 |
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え?歯ブラシ? なるほど、歯ブラシの毛なら、彫りの中に届くよね。 |
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この道具は、歯ブラシというのですか。 見渡しましたところ、これが一番便利そうでした。 あまり強くこすると、色が剥がれるかも知れませんので、 やさしく、こすってあげてくださいね。 |
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どれどれ、きれいになったかな? |
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左から2つ目が、歯ブラシでこすった牌だね。 おわー、輝きが全然違う! |
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新品同様に甦りました。 牌の中が汚れてきたら、こうして、 歯ブラシでお掃除なさると良いでしょう。 |
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136牌全部やるとなると、結構時間がかかりそうだけどね。 |
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るなちゃんがこの作業をすることがあったら、私もお手伝いします。 おしゃべりしながら2人で手を動かせば、あっという間ですよ。 |
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そうかもね!じゃあ、その時はお願い! |
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かしこまりました。(うふっ。楽しみです…。) |
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