麻雀の歴史
るなちゃんも、とうとう、上級ですか…。
牌の種類を教えたのが、つい今しがたのことだと思いましたのに。
麻雀って、本当に面白いよね!
ここからは上級編ってことだけど、
どんなことを教えてくれるの?
一言で言えば、「麻雀上級者の心得」でしょうかね。
上級者が何を考えながら、麻雀をしているか、ってことだね!
すっごい楽しみ!
それらの知識は、中級者の知らない上級テクニックから、
知らなくても大して困らない、
重箱の隅をつつくような細かいものまで、様々です。
当然、難しい話になるんだよね。
心して、学習するよ。
できるだけわかりやすくお教えしますが、
もし分からないことがありましたら、
いつでも仰ってくださいね。
それで、アイカさんは、何を教えてくれるの?
ここでは、麻雀の歴史を、お教えしようと思います。
なるほど…確かに、知らなくてもいい知識かも。
歴史なんて知らなくても、麻雀は十分楽しいもん。
だけど、麻雀って、どんな風に現れて、
どんな風に発展していったのかな。
麻雀を究めようとするなら、是非、学んでおきたいね。
麻雀の歴史は、とても深いので、
源流まで遡ると、大変な時間を要しますので、
大まかな歴史説明となりますことを、ご承知置きくださいね。
はーい!
麻雀の歴史を、年表にしてみました。
ご覧下さい。
時代 歴史的な動き
唐の時代
(618〜907)
『葉子戯』が遊ばれた
明の時代
(1368〜1662)
馬吊が現れた
清の時代
(1850年頃)
現在使用される麻雀牌が整う
1894年 日清戦争勃発、日本軍の大陸進出開始
1909年 夏目漱石、麻雀を日本に紹介
1910年 名川彦作、麻雀を日本に持ち帰る
1920年代 アメリカで麻雀が流行
1923年 イギリスで麻雀のルールブック発売、流行
1924年 日本初の麻雀教室「南々倶楽部」開店
1926年頃
(昭和元年)
麻雀賭博の横行
1937年 敵性遊戯に指定される
1945年 終戦
1946年以降 ・・・
「葉子戯」っていうのは、「ようしぎ」って読むのかな。
これは何?
現在の「トランプ」みたいなものです。
中国南部では、現在でも、麻雀のことを、
「葉子戯」と呼ぶ文化があるみたいですね。
あはは。あれだ。おじいちゃんが、カードゲームのこと、
ぜんぶ「トランプ」って言うのと同じだ、それ。
で、その後の「馬吊」っていうのは?
マーチャオと読みます。
現在の麻雀の原型となったと考えられている、葉子戯です。
中国では、今でも、遊ばれているものですよ。
そして…1850年ごろ、今の麻雀牌ができたんだね。
私共、5妖精は、この時、生まれました。
シャインとシャドーネは、まだ生まれていませんでしたね。
ってことは、えーっ!
アイカさん、150歳超えてるの?
そちらの世界の時の流れで考えれば、そうなりますね。
しかし、こちらの世界では、「時間」というものがありません。
麻雀とともに生まれ、麻雀とともに死ぬ…。
それが私共、7妖精の宿命…。
不思議な存在なんだね。
えーっと、1909年の、夏目漱石…って誰だっけ。
名前は聞いたこと、あるんだけどな。
有名な人のようですね。
この方が、新聞のコラム『満韓ところどころ』というコーナーで
麻雀を紹介して下さったのを確認しています。
ですが、この方、麻雀を観察したまま報告なさっていまして、
「なんか四角いのをやったり取ったりして楽しんでいた」
などという、とてもあやふやな紹介でした。
初めて見かけたのなら、そうなっても仕方ないと思うよ。
妖精さん達、この人に、麻雀を教えてあげれば良かったのに。
私共の教えを受けることができるのは、
特殊な条件を満たした人だけなのです。
残念ながら、この人は、その資格がありませんでした。
そうなの?よく分かんないや。
それから…1920年代は、アメリカやヨーロッパで、
麻雀が流行したみたいだね。
諸外国においても、麻雀が楽しまれていますよ。
ただ、国ごとに、ルールがバラバラなんです。
そりゃ、そうなるよ。
ウノだって、2枚出しOKだとか、字アガリNGとか、
いろんなルールがあるもんね。
えーっと、1924年には、麻雀教室がオープンしたの?
南々倶楽部ですね。よく覚えています。
あの頃は、半荘のゲーム代が30銭。
トップの方には、優勝商品として、
7銭の「ゴールデンバット」という煙草が贈呈されていました。
へえー。
で・・・昭和になると、この麻雀が、
ギャンブルの道具に使われ出したんだね。
今思えば、この頃からでしたね。
私共の世界に異変が起こり始めたのは。
まず、ファエルの森が枯れ始めて…。
それは大変。
なに?麻雀がギャンブルの道具にされると、
アイカさん達、大変なの?
シャインさんも、ドラの毒を何とかするのに大忙しだって
言ってたよ!
まあ、今は、この話はいいでしょう。
るなちゃんは、麻雀を、ギャンブルの道具にしたりしませんよね?
あったりまえじゃん!
お金なんて賭けたら、もう「麻雀」じゃないもん。
「博打」だもん。私は、「麻雀」が好きだもん!
だからこそ、私共は、るなちゃんに、
麻雀を教えられるんですよ。
そうなんだ?それもまた良く分かんないけど、まあいいや。
この「敵性遊戯」ってなに?
この年、「日中戦争」というものが始まりました。
日本と中国が、戦争を始めたのです。
敵の国のゲームをするとは何事だ!ということですね。
そういうことか。
でも、おかしな話だね。敵の国に勝とうとするんだったら、
敵の国のこと、よく知った方がいいんじゃない?
日本が第二次世界大戦に敗北したのも、
それが理由だったと伝えられています。
敵を知り、己を知れば、百戦危うからず・・・。
この言葉を実践できないのが、日本という国だったようですよ。
そして戦争が終わって…。
あれっ。この先は、どうなるの?
ここから先は、正直、思い出したくありません。
私共の世界が踏みにじられる、ひどい時代でした。
私の心の準備ができたら、いつかまた、この先をお教えします。
(多分、また、麻雀がギャンブルに使われはじめたんだ。
何なの、みんなして。麻雀を賭け事の道具に使うとか。
人間代表として、恥ずかしいよ…。)



全自動卓の偏り
ははあ…。人間は、ああやって…。
なるほど…そこに入れると…。
え?えっ?…ああ…あんなことまで…。
なかなかすごい…。
どうしたの?アイカさん。
目がうつろだよ。
はっ…。
ああ、るなちゃん、いらしていましたか。
正座しながらぼんやり空中を見て、
なにかブツブツ言ってたから、
鬱症状だと思っちゃったじゃない。
何してたの?
それはご心配をおかけしました。
いえ、「全自動卓」なるものを、
千里眼の術にて見ていたのです。
全自動卓?
ああ、牌山が自動で積まれる、あの機械ね。
私は使ったことないけど。
「なかなかすごい」って言ってたよ、そんなにすごかった?
ええ、それはもう。
牌が自動で積まれ、サイコロはボタン式、
立直棒を置くと「立直!」と機械が発声してくれますし、
敵の点数も一目瞭然。
おまけに、ドラが1枚めくれてきたり、
手牌まで自動で出てきていました。
えー…
そんなものが流行しちゃうと、基本を教えてくれるアイカさんの
立場はどうなっちゃうの。
自分でサイコロ振って、配牌をとらなきゃ、
そのうち手順を忘れちゃうんじゃないかな。
そうかも知れませんね。
基本を身につけてから、卓に臨んで頂きたいものですが…
煩雑な手順が自動化されたなら、それはそれで、
麻雀の形となるのではないでしょうか。
覚えることが少なくなれば、健康麻雀をやってみようと
思う人も出てくるかもしれないしね。
しかし、この全自動卓、ひとつ欠点がありますね。
欠点?なにかな。電気を使うから、エコじゃない、とか?
それもそうですが…
どうやら、牌がうまく混ざっていないのです。
牌がよく混ざっていないと、どうなるの?
次に持ってくる牌が、大まかに予想できてしまいます。
え・・・それはフェアじゃないね。
るなちゃんにも、ご覧頂きましょう。
私の手をとり、目をつむって下さい。
なになに?こうすると、
その「千里眼」、私にも見えるの?
はい。不思議でしょう?
じゃあ、やってみよう!
アイカさんと手をつないで、目をとじて。
・・・なんだか、いろんな意味で、ドキドキするね。
うふっ。準備はよろしいですね?お見せしますよ…。
みえてきた、みえてきた。
へえ。これが、全自動卓。
畳敷きだね。だれかのおうちなのかな。
こちらの機種は、「アモスコング バトル4」と言うもののようです。
卓の上には、緑の牌と、青の牌があるね。
これはなに?
術を使い、牌の色を変えてみました。
緑の牌で『手牌』を、青の牌で『捨牌』を表現しています。
なるほど。確かにそうなっているね。
手牌には、使いやすい牌がたくさん残っていると思われますし、
捨牌は、使いにくい牌がたくさん入っていると思われます。
ですから、緑の牌は「宝」、青の牌は「石」と考えてください。
OK。緑が宝ね。
この状態で卓内に牌を落としますが…
卓の構造上、まずは青の牌が卓内に落ち、
次に、緑の牌が落とされます。
まあ、そうなるだろうね。
そして、自動的に積まれた山は、このようになりました。
ぱっと見、手前の山は、青い牌が多いね。
わかりやすく、ひろげてみてよ。
かしこまりました。牌を広げてみますと…。
うわ。なんだこれー。
手前と左側、ものすごく偏っているね。
手前は、青の牌がいっぱいだけど、
左側は、緑の牌がいっぱいだ。
左側は、まさに『宝の山』になっちゃってるんだね。
ね。偏っているでしょう?
『宝の山』が分かっていれば、その山に到達するまで立直は控えるなど、
戦略を立てることができてしまうのです。
宝の山の存在を知っている人と知らない人とでは、
おのずと、勝率に差ができてしまうでしょう。
そこが、フェアではないのです。
なるほどね。全自動卓を開発する人は、もうちょっと、知恵を出して欲しいなあ。
そんなこんなで、るなちゃんが、もし、自動卓を利用することがあったなら、
「軽く混ぜてから牌を落とす」という手順を踏むと良いでしょう。
うん。覚えておくね。
ところで、いつまで、こうして手をつないでいるの?
えっ…。
えっと、千里眼の術を終えるのに、少々時間がかかります。
もう少し、手をつないでいましょう。
そうなんだ。パソコンのシャットダウンみたいなものかな?
じゃあ、このまま待つね。
(私、るなちゃんの温かいお手々が大好きなんです。嘘も方便、ですよね…。)



正式な場所決め
初級にて、場所決めの方法をお教えしましたよね。
を伏せて、東を取った人が好きなとこに座る、あれでしょ?
うん。よく覚えてるよ。
あれは、簡易版の場所決めなのです。
お教えする際にも、「簡易版の場所決め」とお伝えしたのですが、覚えていらっしゃいますか?
そうだっけ?覚えてないや。あとで思い出してみようっと。
簡易版ってことは、「正式版」もあるってことなのかな。
はい。ここでは、その「正式な場所決め」をお教えします。
面白そうだね!おねがいしまーす!
では、どうぞこちらへ。まず、4人が、好きな席に座ります。
あれ。フレムさん、ウィンちゃん。来てたの?
場所決めの練習だろ?付き合うよ。
えへへ。ウィンも〜☆
さあ、るなちゃんも、お好きな所へ。
じゃあ、ここに座るね。
では、私はこちらへ。
とりあえず、みんなが適当に着席しました。
4人が席につきましたら、卓上の牌から、 ・・・
そう来ると思って、ほら!
さすがです。
しかし、正式な場所決めでは、ここに、も入れます。
「奇数」と「偶数」であれば、何でも構いませんが、
一番わかりやすいのは、やはり、でしょう。
へー。も。なんで?
理由は後ほど分かります。
では、その6枚を裏返し、よく混ぜ、整列して下さい。
カシャカシャカシャ。こんなもんかな。

今、牌を混ぜたるなちゃんの向かいの人が、まずサイコロを振ります。
場所決めに、サイコロ使うの?へえー。なんか本格的。
じゃあアイカさん、サイコロお願い。
はい。このサイコロが示した場所が、「東を引いた人の座る場所」となります。
・・・4と出ましたね。
ん。あたしだな。じゃあ、ここが「東」の場所だよ。
忘れないように、起家パネルを置いとくわ。
次はどうするの?
その「東の場所」の人が、もう一度、サイコロを振ります。
それじゃ、2投目。あらよっと。
サイコロの目は、7と出たぜ。
フレムさんから7ってことは、ウィンちゃんの所だね。
そうだね〜。じゃあ、その6枚の牌、表にしてみてね。
はーい。こんな風になってたよ。

は、両端に動かします。
両端にね。えっと、こうすればいいのかな?

2投目のサイコロは、ウィンを指し示しました。また、7は「奇数」でした。
ウィンを先頭に、奇数側、即ちの方から、反時計回りに配って下さい。
なるほど。2回目のサイコロは、「場所」と「偶数か奇数か」が大切なんだね。
それで、を入れたのか…。
じゃあ、のすぐ隣だったは、ウィンちゃんへ。
次のは私、、、はい、配ったよ。
 
   
 
では、それぞれの牌の所へ移動しましょう。
起家パネルの置いてある、フレムさんのとこがの場所だよね?
じゃあ、私はだから、…ウィンちゃんの座ってた所に移動だ。
ウィンはだから、起家パネルのある、フレムおねえちゃんのとこ〜。
あたしはだから、るなちゃんとこだな。
私はでした。移動の必要はないようですね。
さあ、これで、正式な場所決めは完了です。
 
なるほど、これで場所決めが完了なんだ。うーん…。
ねえみんな、もう一回やってみていい?この場所から。
いいよー。じゃあウィンが、カシャカシャカシャ。

さあ、さいころを振るのは誰でしょ〜?
混ぜた向かいの人だから、私だね。えいっ、5が出た。
ということは、「東の場所」は…?
今私の座ってる、ここ、ってことになるね。じゃあここに、起家パネルを置くよ。
そしたらもう1回サイコロを、えいっ。9が出た。
牌を表にするね。さー、どう配ったらいいかな〜?
ははじめから左端にあるから、だけを右端に動かそう。
オッケー!こうだね!
9はまた自分か。じゃあ、ええと、9は奇数だから、の方から、私から配りはじめて、、、
フレムさん、ウィンちゃん、アイカさん、っと。

   
いつも、1回教えるだけで覚えてくれるんだな。
どうなってんだ、るなちゃんの頭。まるでスポンジだぜ。
いつ見ても、すごいよねー。
で、ウィンは、どこに動いたらいいのかな〜?
えっとね、…あれ?ここがでしょ、で、
みんな動かなくていいってこと?
その通り。正式な手順に則った厳正な抽選の結果、今のままの席だった…。
こんなことも、たまにはあるんです。
なるほど!分かった!
正式な場所決めって、どういう時に使うの?
簡易版はできるだけ使わない方がいい?
そうですね。いつも、この正式な・・・
まあ、こっちの方がフォーマルってだけだな。
なんてったって面倒くさいだろ?簡易版でたくさんだよ。
みんなの同意があれば、別に好きな所に座ったまま始めたっていいんだよ〜。
あ、そういうものなんだね。
もう、フレムもウィンも、2人揃って…。
基本を身につけ、しっかり覚えて頂くのが私の使命です。
るなちゃんが、この決め方を面倒だと思ってしまうような発言は…。
ははは。るなちゃんなら心配いらないさ。
そうだろ?るなちゃん。
うん。正しい決め方があるんなら、それに従うよ。
今度からは、このやり方で、場所決めしよう!
またひとつ勉強になったぞー!ありがとう、アイカさん!
…るなちゃんを少しでも疑ってしまった私が、間違っていましたね。
こちらこそ、ありがとう。るなちゃん。



素早く開門!○のこ
親は、サイコロを振って、開門しますよね。
開門?ああ、サイコロで5が出たら、自分の山の右から5幢どける作業ね。
あれ、開門って言うんだ。門を開けてスタート…厳かな感じがするね。
あら。確かに、牌山の上下ペアを、「幢(トン)」と呼びます。
山は必ず17幢となるよう積み上げるのですが…。
「幢」などという単位、お教えしましたでしょうか。
多分、妖精さん達の会話から、覚えたんじゃないかな。
王牌は7幢残す、とかさ。
そうでしたか。飽くなき麻雀の知識の吸収。素晴らしいですね。
では、るなちゃんの開門作業を、ちょっと見せて下さい。
え、別にそんな大層なことでもないと思うけど…じゃあ、見ててね。
サイコロを振って…10が出た。10は右の人だから、右の人の山を、
右の人から見て右側から、2、4、6、8、10。10幢どけて…。
ここから取り出すよ。
なるほど。では、私の開門作業を見て下さい。
サイコロを振って…同じく10…然らば。
え!早い!今、数えてなかったでしょ?
どうしてそこから取ったの?適当?
適当ではありませんよ。残った山を数えてみて下さい。
2、4、6、8、10。おお、10幢残ってる。すごーい!
慣れてくると、パッと見で、いくつ残したか分かるってこと?
そうではないのです。
私共であっても、パッと見で分かるのは、せいぜい、7幢まで…。
そうなの?
じゃあ、今のはどうして、すぐ10幢を数えられたの?
実は、右から10幢を数えたのではなく、左から5幢を数えたのです。
ひ、左から?
サイコロの目は、右から数えるって教えてくれたの、アイカさんじゃない。
それに、どうして5って数字が出てくるの?
単純なことなんです。まず、牌山は、何幢ありますか?
17幢だよ。
親は必ずその山から2幢取りますね?
そりゃ、そうだよね。
ということは、サイコロで10が出たならば、
17−10−2=5、即ち5幢が左側に残る計算となります。
・・・なるほど、そういう理屈か。
だけど、どうしてわざわざ、そんなことをするの?
先ほど申しました通り、パッと見で分かるのは7幢まで。
10幢は数えないと分かりませんが、
5幢なら、パッと見で判断可能だからです。
ということは…そうか!
サイコロで大きい数が出ると、右から数えるより、
左に残る量をパッと見で判断した方が、早いんだ!
えーっと、計算式は、17−サイコロ−2ってことだから…
まとめると、『15−サイコロ』を、左に残せばいいってことだね。
さすが、るなちゃん。そういうことです。
じゃあ、ちょっとやってみよう!
サイコロを振って…また10が出た。
ってことは、15-10=5。左に5つ残すんだね!
はい。左に5幢残すことを、5幢残し、少し略して「5のこ」と呼びます。
ごのこ!なんか可愛いね。
♪ドコノコノキノコ、コノキノコドコノ〜(略)
わっ。…なるほど、それが「うた」ですか。
他の妖精から聞き及んでおります。
私共の呪文より優れたものだとか…。
つい歌っちゃったよ。
そうすると、サイコロで11を出せば「4のこ」、12を出したら「3のこ」だね!
13なら「2のこ」?
・・・サイコロは12が最高ですよ、るなちゃん。
あっ確かに。えへへ。
じゃあ、もう一回やってみよう。えいっ!5が出た。
ってことは、15−5で、10のこ。
2、4、6、8、10。左に10幢残してっと。
・・・それでは本末転倒です。
5であれば、右から5つ、パッと見で分かりますから…。
あっ、それもそうか。7まではパッと見で分かるもんね。
サイコロで、8以上が出たら、「○のこ」が便利!って覚えよう!
ゲームをスムーズに進める為、是非、活用ください。
どうでもいいけど、今回のタイトルには伏字が入ってるね。
昔、新聞のテレビ欄に大きく、『中居正広のキン○マ、見たい?』
って書いてあって、ものすごい衝撃を覚えたのを思い出すよ。
キ、キン○マ!あの、テレビでですか?放送されたんですか?
るなちゃんは見たんですか?いつ頃か覚えてらっしゃいますか?
いえ私共妖精には全然関係ないものですし私自身も興味がない
こともないとは限らないとも思えないと考えるのですが
学術的な人間研究ひいては健康麻雀の世界の発展および
後学の為に千里眼の術をもって云々
今も放送してるよ。金曜日の夜に。(2011年12月現在)
しゅ、週に一度は必ずキン○マ!
…人間の底力を垣間見た気分です、眩暈がしてきました…。
(多分、アイカさんも、私と同じ勘違い、してるんだろうなー。
違うんだよアイカさん、これ、番組名の略称だったんだよ…。)



牌のお手入れ
ねえ、アイカさん。
そういえば、この世界の牌って、いつもピカピカだよね。
あら。ありがとうございます。
私がいつも、お掃除してるんですよ。
ほら、こうして。えいっ。
うわっ。手をたたくだけで、一瞬でキレイになった。
るなちゃんも、こうして、定期的に、牌をお掃除するといいですよ。
道具は生き物・・・大切に使ってくれる人に対し、
その特性をいかんなく発揮するのです。
牌をお掃除かー。
私、今は、だけしか持ってないけどね。
今に、自分の麻雀牌を持つだろうから、お掃除のやり方、
習っておこうかな。
それがいいですね。
こうです。はいっ、パン!
パン。
・・・って、人間の私には、パン!だけじゃ無理みたい。
そうでした。
人間には、人間のやり方を、お教えしませんと。
汚れ方も、私共とはちょっと違いますし。
うん。私にもできるやり方で、お願い。
かしこまりました。
それでは、毎度おなじみ千里眼の術で・・・
あっ、この前の自動卓の持ち主が、今ちょうどお掃除していますね。
こちらを見ながら説明しましょう。
さ、さ、るなちゃん。お手々を…。
グッドタイミングだね!
はい、お手々、つないだよー。
(うふっ。あったかい…。)
さあ、もうすぐ見えてきますよ。
見えてきた!
えっと、これは・・・卓の右下に、牌を集めたところかな?
8行17列になってるね。
これをまず、固くしぼったふきんで、ゴシゴシと拭きます。
そして、乾いたふきんで、から拭きします。
2つ、黄色いタオルがあるのは分かるけど、
上の茶色い台みたいなのは、なに?
これは「ポン皿」と言いまして、自動卓の牌を片付ける、お皿です。
これで上の方をおさえながら拭くと、大変はかどりますが・・・
なければ、なしでも、かまいません。
麻雀牌のケースなどでも、代用可能です。
ポン皿って言うの。覚えとこう。
あ、から拭きまで終わったみたいだよ。
次は、この牌を、上のほうから立てていきます。
なるほど、8行分、ぜんぶ立てていくんだね。
全部立てたら、これを寄せまして…。
次は、この面を、ぬれた方でゴシゴシして、から拭きするんだね!
はい。
ちょっとここで、ひとつ、テクニックをば。
左上の牌は、上下が判別可能な牌を置くと良いですよ。
へえ。どうして、こうしておくの?
後ほど理由が分かります。
・・・次は左側から、牌を倒していきます。
ああ、なるほど。
次はこの面を拭くんだね。
この面を拭き終わりましたら、また、左の方から、牌を立て・・・
この状態になるから、この面を拭けばいいんだ。
牌を横に回転させて、4つの面を拭くことになるね。
その通りです。
あっ、ほら、見てください。
牌をお掃除している人が、左上の牌を、確認しましたでしょう。
ほんとだ!どうして確認したのかな。
この作業、黙々とやっていますと、牌を何回転させたか、
忘れてしまうことが多々あるのです。
ですが、こうして、左上の牌が元の位置に戻っていれば、
1回転させた、ってことが分かるんだ!
そっかそっか!
牌を1回転させましたら、最後に、牌を表向きに倒していきます。
そして、絵が描いてある面を拭きます。
この面が一番汚れるので、よく拭くと良いでしょう。
この面を拭いたら、お掃除は終わりだね。
なるほど、こういう手順で、
牌の6つの面を拭いていけばいいんだ。
あら…牌が、手垢で、ずいぶん汚れていますね。
ほら、るなちゃん、拡大しますよ。
ああ、ほんとだ。
牌は彫ってあるから、手垢とかがたまるよね。
だけど、さっきの拭き掃除では、
こんな所まではきれいにならないよ。
然らば…ええと…。
あ、丁度いいものがございました。これを使って・・・。
え?歯ブラシ?
なるほど、歯ブラシの毛なら、彫りの中に届くよね。
この道具は、歯ブラシというのですか。
見渡しましたところ、これが一番便利そうでした。
あまり強くこすると、色が剥がれるかも知れませんので、
やさしく、こすってあげてくださいね。
どれどれ、きれいになったかな?
左から2つ目が、歯ブラシでこすった牌だね。
おわー、輝きが全然違う!
新品同様に甦りました。
牌の中が汚れてきたら、こうして、
歯ブラシでお掃除なさると良いでしょう。
136牌全部やるとなると、結構時間がかかりそうだけどね。
るなちゃんがこの作業をすることがあったら、私もお手伝いします。
おしゃべりしながら2人で手を動かせば、あっという間ですよ。
そうかもね!じゃあ、その時はお願い!
かしこまりました。(うふっ。楽しみです…。)



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