カンをした方がいい時
あら。お戻りが随分早かったですわね。
初級編は、身につきまして?
うん!
初級でシャインさんが教えてくれたのは、
カンはできるだけしない方がいいっていう
話だったよね。
ええ、その通りですわ。
じゃあ、逆に、
『是非ともカンした方がいい場合』
っていうのもあると思うんだけど、どうかな?
確かにありましてよ。
…中級ですものね、お教え致しますわ。

@ リーチ後の危険牌での暗槓
A カンをすることでトップが目指せる場合
・・・
・・・
それだけ?
これだけですわよ?
なんか寂しいね。
ええ。しかし、仕方ない話なのですわ。
麻雀は、何人で楽しむゲームでして?
4人だよ。
そう考えると、自分がアガれる確率って、
単純計算で1/4、25%でしてよ?
75%は、敵にドラを乗せてしまうだけなのですわ。
自分の首を絞める可能性が高いことを、
わざわざする必要がない…
そういうことですのよ。よろしくて?
まあ、そうなんだよね…。
じゃあ、その2つの場合、教えて。
@ リーチ後の、危険牌での暗槓
リーチ後、他の人にロンされそうな牌を持ってきた時、
暗槓して、捨てないという選択肢ですわね。
危険牌の暗刻を持っていないとできない、離れ業ですわ。
よく考えると、立直の後、「捨てない」って選択肢は、
この暗槓以外にないよね。
しかも、自分は立直してるんだから、カン裏もチャンスだ。
これは役に立ちそう!
A カンをすることでトップが目指せる場合
カンをすると、点数を計算する際に用いる
「符」というものが多くつきますわ。
これを利用し、トップを狙うという戦術がありますの。
そういえば私、点数計算ってわかんないや。
点数計算を覚えたら、この話、分かるようになる?
点数計算、ご存知ありませんでしたの?
そしたら、誰かがお教えしないとですわね。
でも、点数計算って、誰の属性になるのかしら。
点数計算については、私共で担当を相談しますわね。
よろしくね!
まあ、カンしたほうがいい場合なんて、
ほとんどないことだけ分かったよ。

カンしてはならない時
ほとんどの場合、カンしない方がいいんだよね。
じゃあ、その中でも、こんなカンは絶対にダメ!っていうの、
教えて欲しいな。
逆転の発想ですわね。
そのような場合でしたら、いくらでもありますわ。
それでは、いくつか厳選しまして…。
@ 敵からリーチが入っている
A アガれそうにない
B 食い仕掛けをしている時
C 序盤〜中盤
D 中張牌
・・・
・・・
厳選して、そんなにあるの?
ございますわよ?
カンって、とことん、しない方がいいんだね。
じゃあ、それぞれ教えてもらえる?
よろしくてよ。

@ 敵から立直が入っている
最悪ですわね…。あと1枚でアガることを宣言している敵に、
槓ドラのみならず、槓ウラまでプレゼント。
あり得ませんわ。

A アガれそうにない
自分がアガれそうにないのに、敵を喜ばせるだけの槓…。
少々おイタが過ぎましてよ。

B 喰い仕掛けをしている時
ただでさえ捨牌候補の少ない中、カンをしてしまうと、
捨牌候補を4枚も失ってしまいますわ。
カン裏を狙ったリーチに振り込んでしまうのがオチですわね。

C 序盤〜中盤
早々にドラを増やしてしまうと、みんな、
そのドラを大切にしますわね。
全員のアガリ点が一斉に高くなり、
カンをした自分にいいことはあまりありませんわ。

D 中盤までの中張牌
横に伸びやすい中張牌をカンしてしまうと、
その周りの牌が使用不可能になってしまいますわ。
また、その牌はもう存在しないことを敵に教えるということは、
敵が『(見えていないが、本当は)アガりにくい待ち』に
陥る可能性を減らしてしまいますわね。
うーん、なるほど。どれもこれも、自分を追い詰めるだけのカンだね。
そういうカンは、しない方がいいんだね。
まあ、少々私見も挟まっておりますが、
大体は、カンしない方がいいのですわ。

あっ、だ!どうしよう・・・カンしたい、ドラを増やしたい!
るなちゃん、大明槓は・・・。それに、その、アガリ牌でしてよ・・・。

マナー初級
るなちゃんも、そろそろ、麻雀に慣れてきた頃ですわね。
ここでは麻雀の『マナー』をお教えしますわ。
マナー?よく聞く言葉だけど、意味はいまいち曖昧だね。
ちょっと調べてみようっと。
・・・えーっと、『人間が気持ちよく過ごす為の知恵』だって。
wikipediaで、調べたよ。
そ、その通りですわ。マナーとは、そういうものでしてよ。
なんとおっしゃいました?うぃ、うぃきぺ…?
すごい呪文ですわね。
えへへー。私の世界では、そういうものがあるから、
知らないこともすぐ調べられるんだよ。
そうですの・・・?
私が今からお教えする、麻雀のマナーも、調べられまして?
そうだとすると、私の出番など、なくても…。
あはは!よそはよそ、ここはここ!
シャインさんから、麻雀のマナー、教わりたいな!
そう言って下さるならば、喜んでお教え致しますわ。
ですが、その、うぃき某とは、書いてあることが、
異なるかも知れませんわね。その時は…
その時は、シャインさんの方を信じるよ。
私、妖精さん達に麻雀を教えてもらってるんだもんね。
ありがとう、るなちゃん。 それでは、ここからは、
絶対に知っておくべきマナーをお教えしますわね。
以下が、絶対に守るべきマナーですわ。
手積みのマナー
@ 局が終了したらすべての牌を伏せ、
裏返らないように混ぜる。
トランプやウノは、全部裏にして切りますわよね?
麻雀も、例外ではないのですわ。必ず、牌は全て伏せて混ぜて下さいまし。
A 牌山は17枚ずつ積む。 早く積める人はたくさん…というのは、マナー違反ですの。
1人1人が、17枚の列を作る。これがマナー・・・というより、ルールですわ。
配牌時のマナー
B ドラは、山の割れた人が、すぐめくる。
他の3人も、まずドラを確認する。
みんながドラを確実に確認し、情報を共有した上で、正々堂々と戦うべきですわね。
局進行時のマナー
C 捨牌は6枚切りする 横に長ーく並べて捨てるのはマナー違反でしてよ。
6枚で改行し、序盤・中盤・終盤が分かる方がいいですわよね?
D 先自摸は絶対にしない あなたの持ってこようとしたその牌は、ポンなどが入ると、他の誰かのもの…。ポンがない場合、はじめてあなたの牌となりますわ。
喰い仕掛けのマナー
E 発声は、はっきりと、正確に。 みんなに聞こえるよう、ハッキリと呪文を唱えなさいませ。
自分がこれから何をするか…全ての人に知って頂く為ですの。
F 喰い仕掛け手順を遵守する。 発声⇒牌を見せる⇒取ってくる⇒捨てる。
これが掟ですわ。ファエルの教えた通りになさいませ。
G 晒し方は、正確に。 これも、ファエルの教えた通りですわ。
立直のマナー
H 立直手順を遵守する。 発声⇒牌を横向きに捨てる⇒千点棒供託。
シャドーネの教えた通りですわ。
I 裏ドラや人の手を覗いてはいけない。 立直をかけたからと言って、特別なことは何もしてはなりませんわよ?
アガった時のマナー
J アガった時も、まず発声。 アガったことを皆に知って頂く為、ハッキリと発声して下さいまし。
K ツモあがりの際、ツモ牌を
手の中に入れてはいけない。
後述致しますわね。
L 点数は、アガった人が申告する。 これが原則でしてよ。
計算のできない方は、相手が何点と言っても文句の言えない立場となりますわ。
アガリの後のマナー
M 他人のアガリを非難してはならない。 ルールが守られているならば、全てのアガリは正当なもの。
潔く点棒を支払い、サッと次の局に参りましょう。
わあ、いっぱいあるんだね。でも、どれも大切なことだ。
Kは、どうしてダメなのかな?
例えば、こんな手で聴牌したとしますわね。
役は…一気通貫ができそうだね。
数巡後、首尾よくをツモあがりしましたわ。
やったー!
門前清自摸、一気通貫!
ところがここで、今ツモってきたのはと主張しますと…?
え?・・・あ、平和も完成しちゃった。 ダメだよ、ズルしちゃ!
そういうことが起こり得ますので、ツモってきた牌は、
手牌にくっつけてはならない、というのが、Kのマナーなのですわ。
 ツモ
なるほど!ツモ牌は、手牌にくっつけず、
まず見せるようにすれば、絶対に間違えないね。
…って、よく考えれば、これ、アイカさんの初級で習ったじゃん。
あれって、こういうことだったんだ。

ツモ牌は手牌とくっつけちゃダメ!ゼッタイ!



送りカン
このような手で、立直をかけていたとしますわね。
 〜立直中〜
あれ?が4枚あるよ?
…ああ、と、の、2メンツってことか。
そこに、このようなツモをしましたわ。
 ツモ
アガリ牌じゃなかったね。
それがどうしたの?
これ、をカンするチャンスに見えませんこと?
あー、確かに!と、になったもんね!
カンして、嶺上開花、カンドラ、カン裏の大チャンスだ!
もうこれはをカンするしかないでしょ!
しかし、このようなカンは、できないルールが主流ですわ。
えーっ、なんで?
このようなカンを、『送りカン』と言いますの。
初級ではお教えしませんでしたが、立直をかけた後、
待ちや、手牌構成の変わるカンは、してはならないルールですのよ。
なんだ、そういうルールがあるんなら、そういうものだと思うしかないよ。
じゃあ、その手の場合、を持ってきてカンはNGだけど、
待ちも手牌構成も変わらないを持ってきた場合は、をカンしてもいいってこと?
 ツモ
これは問題ありませんわね。
待ちも変わらず、手牌の構成も変わっておりませんもの。
そしたら、逆に、待ちや手牌構成の変わるカンには、
どんなものがあるのかな。
実例を見せてくれない?
よろしくてよ。以下のような場合が、カンNGですわ。
(いずれも立直中のお話であることにご留意下さいませ。
立直をかけていないのならば、この限りではございませんわ。)
待ちが変わる場合
 ツモ をカンすると、
待ちが、
のシャンポン待ちに変わってしまう。
 ツモ をカンすると、
待ちが、
単騎待ちに変わってしまう。
 ツモ をカンすると、
待ちが、
待ちに変わってしまう。
手牌構成が変わる場合
 ツモ の順子が3組あるとも考えられるため、をカンすると、の順子を崩すことになり、手牌構成が変わってしまう。
 ツモ をカンしてしまうと、現状の
  という
手牌構成が崩れてしまう。
うーん。待ちが変わる場合は理解できるけど、
手牌構成が変わる場合、ってのは、難しいね。
『順子の一部とも考えられる刻子は、カンしちゃならない』って覚えておくよ。
そのような認識で差し支えございませんわ。























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