断幺九
タンヤオ!(AA略)
タンヤオ!(AA略)
タンヤオ…。
あれっ。ウィンちゃんはあんまり嬉しそうじゃないね。
うん。
だって、ウィンの風、仲間はずれにされちゃう役なんだもん。
そもそも、幺九牌って、1(幺)・9(九)のことでしょ?
どうして、ウィンの風も、幺九牌の仲間になっちゃったのかな。
そりゃお前…。
麻雀牌は、大きく二つに分類するからだろ。
「中張牌」と「幺九牌」って。
そんなことくらい、知ってるもん!
じゃあ、どうして、老頭牌(1・9)って分類もあるの?
それだったら、麻雀牌は、大きく3つに分けて、
「中張牌」「老頭牌」「字牌」って分け方でも
良かったんじゃないかなあ。
ウィンちゃんの言うことも、もっともだね。
だけど、字牌も幺九牌と考えることで、
ある強力な役ができるようになるんだよ。
強力な役?なんだろう。
あ・・・そっかー、国士無双。
国士無双の本名は、「十三幺九(シーサンヤオチュー)」。
13種類ある幺九牌を全て集めた役だ。
なるほどな。だから、字牌は幺九牌の仲間にしたのか。
そういうことなんだ。
代わりに、断幺九の時は、使えない牌になっちゃったけどね。
そうだったんだー。
うーん…じゃあ、しょうがないかも〜!
と、まあ、このように、1・9・字牌は、幺九牌と呼んで、
特別扱いをするわけですが。
ちょっと考えてみますと、麻雀の役は、
「○○を含む」とか、「このようなタイミングで」といった意味の
名前が付けられていますが、
特定の牌を名指しして、「○○を含まない」という名前の
付けられ方をした役は、この断幺九だけなのです。
そーか?ええっと…。
…確かに。その発想はなかったわ。
国士無双は、麻雀が興った当初から存在する役です。
そして、断幺九もまた、国士無双の対極として
存在し続けている、由緒ある役なんですよ。
特別な名前が付けられるのも、うなずけるのです。
なるほどねー。
そうすると、断幺九の歴史って、
「昔からあった役」で終わっちゃうんじゃない?
つまんなーい。
キャハハハ!つまんなーい!
・・・おい、断幺九関係で、もうひとネタ、なんかないのか。
うっ。そ…そうですね。
では、断幺九の「幺」に関する、中国語の小ネタを2つほど。

幺九牌の「幺」は、ご存知の通り、1という意味です。
この字は、「糸」という漢字の上の方ですよね。
即ち、糸の先端・・・転じて、
「小さい・細い・細かい」という意味も持っています。

現代中国語(北京語)では「一(イー)」と「七(チー)」の発音が近いので、
混乱を避けるため、例えば電話などで数字を説明するときに
「一」の代わりに「幺(ヤオ)」を使っている、というのが現状です。
例えば、「一三五」なら「ヤオ・サン・ウー」といった感じですね。
へー!そうなんだ。初めて知ったよ。
ウィンも初めて知ったー。面白いね。
麻雀には関係ないが、知ってて損のない雑学だな。
この国では使わない漢字だから、そんな説明もしてあげると、
初心者さんは喜んでくれるかもね。
・・・お役に立てたようで、光栄です。


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