ケーススタディ010 スジひっかけ | |
うわ・・・どうしよ・・・。 | |
どれどれ?おー。 | |
4位のラス親。 上家の立直で絶体絶命かと思ってたけど、直後に4枚目のを引けた! これは女神様の啓示!私にアガれって言ってる!! |
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確かにね。 るなちゃんにも、女神様の声が聞こえるようになったのは驚きだわ。 |
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いやごめん、適当なこと言っちゃったんだけどさ。 これは立直すべきだよね?345の三色同順を狙ってる暇はないでしょ? |
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ドラはなんだね。三色同にいくと、これ捨てなくちゃだもんね。 ここは立直でいいと思うよ〜。 |
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だよね! ってことで、せーの! |
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わっ!ちょっとまって!捨てようとしてる牌はなーに? | |
え?普通にだけど? | |
違うわ、るなちゃん。 ここは、を捨てて立直よ。待ちね。 |
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ええっ。なんでー!? だって、、もう2枚も捨てられてるじゃん! ドラのは惜しいし、上家の立直にも危ないし! それに、こういうの、「スジひっかけ」って言うんでしょ? ウィンちゃんが悲しむじゃん! |
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あ、ウィンのこと、気にしてくれたの?うれしいなー! だけど、この場面なら、スジひっかけも納得だよぅ。 やってごらん?スジひっかけ。 |
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え・・・そ、そう? じゃあ分かった。立直!えいっ、!通れ! |
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向こう2巡くらいが勝負の分かれ目ね・・・。 ・・・ほら、案の定、対面が打牌を迷っているわ。 |
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確かに、かなり迷ってるね。 でも、どうして迷っているのかな。 |
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るなちゃんは親でしょ? 親に振り込んだら、この点差だと、簡単に逆転されちゃうからね。 そりゃ、慎重になるよ。 |
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私には、振り込みたくないだろうね。 だけど、対面の人、今3位でしょ?上家の立直に倍満を振り込んだって、3位は変わらないでしょ? 私だけに気をつければいいだけじゃないの? |
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ククク・・・人間の心は、弱いものでね。 突如訪れたピンチには、パニックを起こすものよ。 |
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るなちゃんの考えは正確だね。 冷静に考えれば、その通りなんだけど。さあ、対面は何を捨てるかな? |
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ロン!えええ! が一発で出た!なんでー!? |
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対面も、いろいろ打算をしたと思うわ。対面の立場で考えてみましょう。 立直棒が2本出て、3900点で2着浮上のチャンスとなったわよね。 だから、できれば、勝負したいところ。いきなりのベタオリは選べなかったのね。 は、北家の現物。そして、極めつけは、るなちゃんの。 スジひっかけをしたと仮定すると、2枚見えているをわざわざ待つかしら? 点棒が少しでも欲しい状況で、ドラのを軽々捨てるものかしら? そういった、いろいろな推測が、このを引き出したのよ。 |
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うまくいったね〜。 だけど、この、そのまま山に埋まってたかも知れないし、 誰かのアタマで二度と出てこない可能性だってあったんだから、 当然の結果とか、そういうことじゃないから。 そこだけ、勘違いしないでね。 |
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うん。たまたまうまくいっただけだけど、こんな風に、 捨てる牌に困るような局面では、スジひっかけも有効な場合があるってことだよね。 |
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まあ、そういうことね。 捨てる牌に困るような局面なら、スジひっかけを躊躇しないようにするといいわ。 |
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