手牌3属性 | |||||||||||||
お気づきでしょうか? 私共7妖精は、以下のように属性が分かれております。 |
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あー。確かに、こんな風に分類できるね。 ってことは、今回、補助属性の奥義が飛び出す予感! |
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するどいですわね。私共のふたりがけは、 攻めるか守るかを、手牌の状況で見分ける術ですのよ。 |
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攻めてばかりだと勝てないのは肌で感じたけど、 守りの基準ってイマイチ分からないんだよね。 でも、この術を知れば、手牌を見て、 守りに入るべきかどうかが分かるってこと? |
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その通りです。 | |||||||||||||
よーし、メモ準備っと。 で、具体的には、どうやるの? |
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私共7妖精が、3つの属性に分けられたように、 牌たちも、3つの属性に分けますの。 以下のように分類しますわ。 |
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攻撃、不要、妨害・・・なるほど。 で、どの牌が、どの属性になるのかな? |
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どの牌がどの属性・・・とは、一概に決められません。 | |||||||||||||
え・・・それじゃ役に立たない術じゃん。 | |||||||||||||
牌の属性は、固定できませんのよ。 例えば、。るなちゃんなら、この牌は、 どの属性に固定しますの? |
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断幺九を狙うなら不要属性だね。 あっ、自分が北家とか、混一色とか狙うんだったら、 攻撃属性になるのか。 確かに、一概には決められないかも。 |
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そうですよね。 『どのような役を狙うか』を定めることで、 各牌の属性が決定するのです。 また、各牌は、様々な意味合いを持つ場合もあるので、 「攻撃属性でもあり、妨害属性でもあり」といった牌も出てきます。 |
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なるほどね。 どの役を狙うかで、牌は、3属性に分けられるんだ。 |
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では、数問、お付き合い下さいまし。 この配牌を、3属性に分類なさって下さいますこと? |
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ドラ |
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そうだねえ・・・。私なら、平和を狙うかな。 うまくいけば、断幺九もできるかも。 とすると、こんな感じに分類できるかな?
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なかなか良い分類です。 ツモ次第では、も不要属性を帯びそうですね。 |
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次はこちら。 | |||||||||||||
ドラ |
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いい手だね。筒子の一気通貫が目前だよ。 234などの三色同順も考えると、も取っておきたい。
こんな分類でどう? |
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良い感じですね。攻撃属性が、山盛りです。 | |||||||||||||
次はこちらですの。 | |||||||||||||
ドラ |
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さっきとは大違いの、ひどい手。 うーん、無理すれば全帯幺なども目指せそうだけど、 とてもアガれる気がしない。 ぶっちゃけ、どれが攻撃属性か分かんないね。 まあ、全帯幺を本線とすれば…
こんな感じかなあ。 |
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あたりは、ツモ次第で、 攻撃属性に変化するかも知れませんね。 しかし、アガリは遠そうです。 |
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こちらは如何でして? | |||||||||||||
ドラ |
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これは…私なら、索子の混一色・七対子を目指して、 ゆるゆるとオリる打ち方をすると思う。だとすれば、
こんな感じでどう? |
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いいと思います。 は、妨害属性も兼ねていますね。 |
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ここらでラストに致しましょう。 最後は、少々難しいですわよ? |
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ドラ |
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ぱっと見、全帯幺?789の三色同順? 萬子の混一色にも行けそうだよね。 ぽつんと浮いてるも、 ドラを引いた時の為に持っておきたい。 以上を総合的に判断すると…
七対子にもなりそうだからは惜しいけど、 三色同順や全帯幺には、2枚は必要ないもんね。 結局、こんな感じだと思う。 |
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おお…。正解です。 対子のをひとつ落とすのは、 心理的にもかなりの抵抗があるはずですが…。 るなさんは、難なくやってのけました。 |
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初心者様にはまず考え付かない打牌を、平然と…。 驚きましたわ。 |
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ま、落ちついて考えたから分かったわけで。 実際には、さっさと捨てちゃうかもね。エヘヘ。 |
属性数で攻守判断 | |||||||||||||
属性とか分類は分かったけど、 これをどのように活かしたらいいのかな? |
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実例を示した方が良いですね。 例えば、東一局北家で、こんな配牌が来たとしましょう。 |
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ドラ | |||||||||||||
なるほど。断幺九、平和の手だね。 うまくいけば、345などの三色同順もできそうだ。 |
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この配牌の攻撃属性牌は、どれだと思いまして? | |||||||||||||
だよね。やっぱ。 | |||||||||||||
では、不要属性はどれですの? | |||||||||||||
、全部必要ないから、不要属性だね! | |||||||||||||
いいえ、そうではありません。 不要属性は。 は、妨害属性です。 |
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ああそっか。敵の欲しがりそうな牌は、妨害属性だったよね。 は敵にとってオタ風だから、不要牌となるのか。 |
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そうすると、それぞれの牌の数は、このようになりました。 | |||||||||||||
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攻撃属性がとっても多いね。 | |||||||||||||
いかにも。 攻撃属性がこれだけ多ければ、アガリに向かうのがベスト。 敵の妨害など、考える必要はございませんわね。 など、早々にお捨てあそばせ。 |
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攻撃属性が多ければ、妨害工作は必要ないんだね。 自分のアガリに一直線!! |
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次は、東一局北家の、この配牌です。 | |||||||||||||
ドラ | |||||||||||||
ひどい配牌だよ。 こんなの、アガろうと思わないほうがいいと思う。 全帯幺をしようにも、
妨害属性のをしっかり止めて、 敵のアガリを妨害した方がいいね。 そして、巡目が進んでいくうちに、例えば 下家が索子を集めていそうだと察知したら、 引いてくる索子は全て妨害属性に認定だね。捨てない。 |
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その通りですわ。 自分のアガリが遠いなら、徹底的に敵の必要牌を止めますの。 アガリの次に良い手は、敵のアガリを阻止する手でしてよ。 |
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「攻撃手」か「妨害手」か。 これを状況に応じて見極め、素早く切り替えられることが、 上級者としての腕前となります。 |
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なるほどねえ。 最初は攻撃手だったとしても、 状況次第では、妨害手に変えなくちゃいけないし、 配牌がひどければ、すぐにでも妨害手として 手を進めればいいんだ。 |
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妨害手は、アガリを放棄するのとほぼ同じ。 いつもアガリを目指そうとする貪欲な方には、 到底無理な術ですわね。 |
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考えてみれば、半荘は8局あります。 4人で楽しむゲームですから、みんな均等に、 2回ずつアガればいい…。 そのように考えれば、毎局アガリを目指すのは、 少し図々しいのです。 |
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それもそうだよね。 妨害手では、しっかり敵を妨害できるよう、努力するよ。 |
ドラ受け残し | |||||||
るなちゃん、「ドラ受け」をご存知でして? | |||||||
ドラ受け?わかんない。 だけど、何となく、「ドラが来ても困らない格好」 って感じの話じゃないかな? |
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合っています。さすがです。 | |||||||
なんたって幸運の牌だもんね。 手に余裕のあるうちは、ドラが来てもいいように、 ドラのそばは残しておいてるよ。 ほら、こんな風に。 |
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ドラ | |||||||
ドラたちも、るなちゃんのお役に立てることを 喜んでおりますわね。 |
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まあ、この手格好であれば、ドラでなくても、 普通は誰もがを取っておくことでしょう。 |
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・・・ミもフタもないよ、アクアさん。 | |||||||
失礼しました。 このように、誰が見ても分かるパターンはいいのですが、 少々手が込み合いますと、ドラ受けをうっかり 捨ててしまう人がいます。 るなさんは、大丈夫ですか? |
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そんなことってあるのかな。 例えば、どんなパターン? |
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それでは、このような例では如何でして? | |||||||
ツモ ドラ | |||||||
いい手だねー。 私なら、かを捨てて、ポンチーよし型を作るよ。 先にかを引けたらいいなー! |
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あっ、あの、確認なのですが。 と、どちらを捨てますか? |
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ポンも考えれば、捨てられている枚数の少ない方。 ノーヒントなら…別に、どっちを捨てても同じでしょ? |
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えっ…ああ…ドラたちの無念が伝わって参りますわ。 | |||||||
ちょっ、ちょっと待って! と、何が違うの? |
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では、それぞれの牌を捨てた後、ドラを引いた時のことを 考えてみましょう。 |
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えーっと…。 を捨てると、ものすごく不利なシャンポン待ちになりそう。 だけど、そうか、を捨てておけば… 雀頭をと入れ替えて、両搭を残せるんだね。 それなら、絶対、を捨てた方が有利だよ、これは。 |
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これが「ドラ受け」ですのよ。 を捨てた場合でも、まあ、使えるといえば使えるのですが、 を捨てた場合の効率の良さには到底かないませんわね。 |
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ドラを引いても、将来の手格好が不利にならない…。 そう考えるのが、真の「ドラ受け」なのです。 |
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なるほど。 「ドラを引いた時、有利な手になるように」捨牌を選ぶ必要が あるんだね。 今までの私は、多分、こんなこと考えずに打ってたと思う。 次から、ドラを引いた時のイメージトレーニングをしながら、 打牌を選ぶようにするよ。 |
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是非そうなさいまし。 |
ドラ受け残し&雀頭2型 | |
今回は、いささか難しいドラ受け残しの術をお教えします。 | |
るなちゃん、ドラ受けとは何でして? | |
ドラを引いた時、有利な手になるように、捨牌を選ぶこと! | |
その通り。大丈夫そうですね。 それでは、この手。 どれを捨てるのがドラ受け残しとなりますか? |
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ドラ | |
・・・?? ロスの出ないのはだよね、引いても痛くないし。 私なら普通にを捨てる所だと思うんだけど…。 |
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はい。 牌効率を考える上では、それで正解なのですが、 |
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ドラ受けの話となりますと、少し勝手が違いますの。 | |
えー・・・ダメだ。わかんない。 どういうことか教えて。 |
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この手、ドラ受けを考えるのであれば、 を捨てるのが正解となります。 |
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し、??一体どうして? | |
それではですね。 るなさんの仰るを捨てた未来と、 私の言うを捨てた未来を考えてみます。 |
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うん。じゃあ、私の場合。 ↓ 打 ↓ こうだよね。 |
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私はを捨てた場合ですわね。 ↓ 打 ↓ こうでしてよ。 |
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いいでしょう。 では、それぞれの手に、ドラを与えます。それっ。 |
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おっ。ドラをツモってくると…。 ツモ ↓ 打 ↓ 雀頭候補が3つになっちゃうから、ここはとしようかな。 |
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ツモ ↓ 打 ↓ 迷わず打ですわね。 |
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はい。ここで、手が進みました。 それぞれをツモります。 |
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ね。 ツモ ↓ 打 ↓ いえーい!ポンチーよし完成! 雀頭2型のテンパイチャンス最大になったー! |
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ツモ ↓ 打 ↓ ここはを捨て、こちらも雀頭2型でしてよ。 |
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どちらも雀頭2型のテンパイチャンス最大となりましたね。 ではここで問題。 必ずドラを使い切れるのは、どちらでしょうか? |
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私の と、シャインさんの ・・・あ。 私の方、を引くと、ドラのを手放しちゃう。 それに比べると、シャインさんの方は、 何を引いてもドラが出て行かないね。 絶対にドラを使い切ろうと思うなら、 最初にを捨てた方がいいってことか。 |
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そういうことになりますよね。 聴牌できる牌の枚数では、るなさんの方が有利なのですが、 その道すがら、幸運にもドラが重なった時、 このような差が出るのです。 |
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聴牌効率をいささか犠牲にして、ドラ引きの幸運に備える… まさに「ドラ受け」の知識ですわね。 とにかく打点が必要な場合に、威力を発揮しましてよ。 |
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そういうことかー。 この術を忘れないようにするには、どう覚えようかな。 |
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未完成搭子にドラが入っている時は、 雀頭を固定しないこと。 これだけで良いでしょう。 |
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なるほどね。 じゃあ、今の手をもっかいもらって、と。 ドラ 6ブロックあるから、どこかを捨てる。 未完成搭子のの、がドラ。 なので、雀頭を固定しないように、を捨てる。 おおお、思いっきり分かりやすい!! |
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あら。ドラ達が…。ここでも、るなちゃんのお役に立つことを、 とても喜んでおりますわ。 |
トップにドラ不要 | |
南4局、オーラス。子のるなさんは、トップと1900点差の2位です。 こんな配牌がきました。 ドラ |
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1巡目からが出ましたので、早速ポンしましてよ。 ドラ |
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イヤッホー!もうこれは勝ったも同然じゃない!? 南ドラドラ、3900点あるし! 雀頭2型のテンパイチャンスにすればいいんだから、 かを捨てて、チーよしを作ろう!! |
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その通りです。 では、と、どちらを捨てるのが良いでしょうか? |
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そんなの、どっちだっていいじゃん! いけいけー! |
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るなちゃん、ドラは確認なさいましたの? | |
えっドラ?そりゃもちろん。だよ。 けど、ドラを捨てようが、とっておこうが、逆転できることには 変わりないんだから、どっちでもいいんじゃない? |
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自分の手だけを見れば、確かにその通りです。 しかし、麻雀は、3人の敵を相手にするゲームです。 |
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できるだけアガりやすくする工夫が必要ですわね。 | |
えー、じゃあ、どうしよっかなー。 あっ待てよ、を捨てると・・・ こうだよね。 はドラだから、みんな多分出さない。 ってことは、をポンして聴牌、って道が狭くなる! |
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続けて下さい。 | |
だから、ここはドラのを捨てて、 こっちの雀頭2型の方が、より聴牌しやすいってことか! |
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お見事!そういうことでしてよ。 また、敵が、るなちゃんの、ドラのを早々に捨てている河を見て、 そんなに早くドラを捨てているなら、の近辺は持っていなそうだ・・・ こんな誤解を与える効果もあるんですの。 |
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が最後まで残って、 その捨牌でまさかが当たるなんて。 って展開になると嬉しいね! なるほど!よくわかった! |
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あの、るなさん、ドラのは勿体ないから捨てられない、とか そういう思考にはなりませんでしたか・・・? |
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ならなかった。 だって、ドラは1個以上残しておけばトップだもん。 勿体ないとか、そういうことを考える状況じゃなかったからね。 |
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なんと・・・。 初心者様は、「ドラなので勿体ない」と考えることが多く、 こういった場面でドラを残そうとするものでしてよ。それを軽々と・・・。 |
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さすが、るなさんです。 牌効率が同じなら、より出やすい方を待つ、という選択が できるようになって下さいね。 |
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はーい! アガればトップとか、ドラのいらない局面なら、 できるだけ真っ先にドラを捨てるようにするよ! |
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