立直判断(牌効率)
結論を先に言いますと、
「もっと待ちが良くなる可能性があり、
そのように手変わりする牌が、アガリ牌より多いなら、
立直は控える」というのが基本となります。
なるほど!以上終わり!
ゑ。…ちょっと、るなちゃん。
本当に理解できたのかしら?
アクアさんには、牌効率のこと、
もうほんと一生懸命教えてもらったからね。
私のこと、「牌効率の鬼」って呼んでもいいよ。
鬼ですって?…随分と大きく出たものね。
では、るなさん。私が問題を出しますから、
見事全問正解して、シャドーネをもっと驚かせましょう。
りょうかーい!バッチこーい!
第1問。東1局、南家。6巡目。ドラはなし。
この手、立直しますか?しませんか?

 ツモ
この場合は、立直はかけないよ。
捨てて立直すると、アガリ牌は、2枚、4枚の、計6枚。
ここで注目すべきは、の暗刻だね。変則3面張の素だよ。
を引けば、変則3面張、11枚待ちになるよね。
は4枚、も4枚。計8枚あるんだから、
アガリ牌より枚数も多い。
とかを引いても、変則2面張の7枚待ちにできるから、
やっぱり待ちよりは有利になるよ。
だから、ここは、亜両面のでリーチをかけず、
暗刻にくっつくのをじっと待つ方がいいと思う。
ほほう…正解。
変則3面張にできれば、待ちも良くなるし、
「平和」完成のチャンスもあるわよね。
続いて第2問。
南4局、南家。アガればトップの2着目。ドラはなし。
この手、立直しますか?しませんか?

 ツモ
こっち引いちゃったか…。だったら立直だ!
嵌張待ちで立直…本当にいいの?
を引いたら、どうするのかしら?
確かに、を引いたら、くやしいね。
でも、この段階では、待ちの変わるは4枚あるんだけど、
アガリ牌のも、同じく4枚あるんだよ。
手変わりする牌と、アガリ牌の枚数が、同じだもん。
先制攻撃で悔いなし!アガればトップだし!
ううむ…正解。これは先制攻撃よね。
を引く確証もないわけだから。
他の部分にくっついても、両搭より有利になる部分はないから、
今現在の枚数判断でいいわ。
最終問題、第3問。
南3局、南家。アガれば2着目浮上の3着。ドラはなし。
この手、立直しますか?しませんか?

 ツモ
を捨てれば、4枚、3枚の7枚待ちだね。
これより待ちが良くなる牌は…ってところかな。
なら10枚待ち、なら13枚待ちになる。
は11枚残っているわけなので、これも立直はしないでおくよ。
賛否両論あるかも知れないけど、これも正解ね。
どうせ立直のみならば、聴牌しつつ、
待ちの良い手変わりを待つのが得よね。
全問正解、お見事、るなちゃん。
鬼の名は伊達じゃないわね。
では、最後に、この術をひとことで表すと?
『立直の前に確認しよう!アガリ牌と手変わり牌!』
キャッチコピーも的確よね。参ったわ。
アクア、あなたもそんなに喜んでどうするの。
この術、私とあなたのふたりがけなのよ?
私は純粋に嬉しいのよ。
だってそもそも、あなたが立直かけると、私、
凍り付いちゃうじゃない。
今まで私、どれだけ歯痒い思いをしてきたか。
立直をかけると、アクアさん、凍っちゃうんだ?
それもそうか、立直の後は、牌効率もへちまもないもんね。
だけど、立直の前に、これだけいろいろ考えてもらえるなら、
話は別よ。
牌効率的に熟考の末の立直なら、私も喜んで凍りつきましょう。
この立直判断の術を理解したるなちゃんには、
感謝の言葉がいくつあっても足りないわ。
・・・言われてみれば、その通りよね。
聴牌したら原則即立直、なんてデジタル雀士もいるけれど、
こんな風にいつも理屈で考えて欲しいという願いが、
私たちの術なのよね。
・・・なんか、みんながみんな、理解できるものではない術、
みたいな風に聞こえるけど・・・。
この術、必ずしも正しい術ってわけじゃないのかな?
『ややこしいこと考えていられるか!』みたいな人は論外として、
確率的には手変わりの方が多くても、あえて立直をかけて、
とにかくいつでもロンできる状況にした方が良い、なんて考えの人も
中にはいるのよ。
まあ、私達としては、それはそれで構わないわ。
でも、やはり、一打一打に、【誰もが納得する】意味を込める・・・。
これが、数学的思考というものだと、私は思うんですね。
確率論的な統計値で、方針を決めるのも、決して悪くありませんが、
へっぽこな立直で、『統計学的にはこれが正しいんだ』と言われても、
納得できる方は少ないと思うのです。
力説ありがとう。でも、私には、よく分かんないや。
『立直の前に確認しよう!アガリ牌と手変わり牌!』
これでいいじゃん!
そうよ。それでいいの。
つまらない話をして、ごめんなさいね。



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