外側高目は即立直 | |||||||||||||||||||
東1局、南家。6巡目。ドラはなし。 このような手を聴牌したとするわね。 |
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ツモ | |||||||||||||||||||
あっ、三色同順ができそうだね。 | |||||||||||||||||||
これは即立直よ。さあさあ、生贄を用意なさい。 | |||||||||||||||||||
え、うん、立直ね。えーっと、 『生贄と自由とを引き換えに、闇の力を授けたまえ。立直!』 |
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なるほど…シャドーネ、るなちゃんに、そのように教育を。 | |||||||||||||||||||
そうよ。立直のデメリットは、いつも実感してもらわなきゃね。 | |||||||||||||||||||
立直したよ。 シャドーネさん、いつにもまして自信満々だけど、 なにか理由があるの? |
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まずはこの手、生贄を差し出す価値があるかどうかを 考えましょう。 |
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そうだね。えーと、
おー、立直をかけてでアガれれば、嬉しいね。 生贄を出す価値アリだ。 でも、安目のでは、ちょっと寂しいかな。 |
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とを比較すると、の方が出やすいですね。 三色同順完成の期待大です。 |
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の方が出やすいの? どうしてそんなことが分かるのかな。 |
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そうね、例えば、と持っている人が、 どちらかの端を捨てねばならなくなったとするでしょ。 どっち側を捨てると思う? |
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そりゃ、もちろんだよね。 は、の両面にも、の両面にも 振り込んじゃうんだから。 それだったら、だけが心配な、を捨てるよ。 ・・・本当だ、、出やすい! |
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また、を3枚確認している人が、 いるかも知れないですね。 |
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えっと、あっそうか、その人にとってみれば、 はの3枚カベに守られた牌…。 比較的安全だと、勘違いしてくれるかもね。 |
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そういうことね。 立直の恐怖と、アイカの3枚カベ。 この相乗効果で、高目が期待できるのよ。 |
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よく分かったよ。外側高目は即立直! | |||||||||||||||||||
言うまでもないと思いますが、アガればトップの局面や、 これ以上点棒を稼ぐ必要のないダントツ時は、 立直をかけず、平和だけでサッとアガってしまう方が ずっと得策です。 |
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そんなこと、とっくに分かってるわよね、るなちゃん? | |||||||||||||||||||
え…、う、うん。もちろんだよ。アガればいいだけなら、 立直をかけて、聴牌をばらすの、バカバカしいじゃん。 |
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そうそう。それでいいのよ。 | |||||||||||||||||||
(忘れてた…あっぶなーい。 点差を考えた上での術ってことだよね。) |
二度振り | |
るなちゃんが親だとして、開門場所(牌を取り始める場所)は、 どうやって決めるのかしら? |
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そんな、今さら…。 アイカさんの教えてくれた通り、サイコロ振って、出た目で決めるよ。 例えば5なら、自分の山の、右から5幢どけて。 |
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ほんの基本ですよね。 | |
ここでるなちゃんに教えるのは、 もうひとつの開門場所決めの方法、「二度振り」よ。 |
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はあ。二度振り。 | |
二度振りの手順は、このようになっております。 @ 親は1投目のサイコロを振る。 A 出た目に当たった人間が、2投目のサイコロを振る。 B 2投目をした人の山の、@の目+Aの目の幢数、牌をどける。 C 配牌開始。 |
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なるほどね。普通は1回のサイコロで、人と場所を同時に決めるけど、 二度振りでは、まず人を決めて、次に場所を決めるってことか。 |
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その通り。分かったかしら? | |
うん、まあ…そんなに難しくないから、すぐ分かったけど…。 なんでわざわざ、そんなことをするの? |
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イカサマの防止です。 | |
い、イカサマ!! | |
そうなのよ。イカサマ防止。 基本作業とイカサマ対策の、ふたりがけよ。 |
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どうして、二度振りが、イカサマ対策になるの? | |
人と場所を同時に決めると、 積み込み技が容易に行えてしまうのです。 例えば自分が5を出せば、自分は、 右から6・7幢目を持っていくことになりますね 更に、14・15幢目も持っていくことになります。 |
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うん。それがなに? | |
この8枚に、わざと、と 積んでおいたら、どうなるかしら? |
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え・・・そうすると、 あっという間に大三元の完成するような とんでもない手が入ってくるね。 |
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あまり相手を疑うのはいけないことですが…。 人間は弱い生き物です。 気の迷いで、このようなことをしないとも限りません。 |
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二度振りは、こういった積み込みの成功率を下げるのが 目的なのよ。 また、置きザイなど、サイコロを振ったように見せかけることも、 難しくなるわね。 |
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なるほどね。二度振りの意味はわかったよ。 二度振りをすれば、狙った位置から牌を取り始めるの、超難しいもんね。 でもさあ…なんか、相手を疑うこと前提でする麻雀、嫌だなあ。 |
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そうですよね…。 では、このように考えてみたらいかがでしょう。 るなちゃん、学習机に鍵はかけますか? |
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うん、かけてるよ。 そこに日記帳、入れてあるの。 |
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ふーん。日記帳ね。見られたくない気持ちは分かるわ。 だけど、家族の人たちが、そんなに信用できないのかしら? |
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別にそういうわけじゃないけど、何かのはずみで、 ひょっとしたら見られ…あ。そういうことか…。 |
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はい。 あくまで、『念のため』・・・。 二度振りも同じと考えればいいと思うのです。 |
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分かった。そう考えることにする。 イカサマ防止には、二度振りが有効だね。 だけど、妖精さん達は、信じてもいいでしょ? 二度振りなんて、必要ないよね? |
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当たり前よ。 私の目が黒いうちは、イカサマなんて、絶対にさせないわ。 |
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シャドーネ以外の私達も、 麻雀を冒涜するようなことは、決して行いませんので、 どうぞご安心下さい。 ですから、私達との対局では、サイコロは、1度だけ振れば十分です。 |
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えへへ。良かった! みんな大好き! |
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